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伝説ヤマコウ 炎のレース展望

【金亀杯争覇戦予想】ライン強力で力上位の郡司を軸に狙う! 清水・松浦の準決敗因は?/ヤマコウ展望

2023/03/12 (日) 15:00 39

競輪界では知らない者がいないヤマコウこと山口幸二さんの予想コラム。元トップレーサーならではの鋭い読みは必見です。

 松山競輪開設73周年記念金亀杯争覇戦決勝メンバーが出揃いました。メンバー、ライン構成は以下の通り。

①松本貴治(愛媛・111期)
②郡司浩平(神奈川・99期)ー⑦福田知也(神奈川・88期)ー⑤松谷秀幸(神奈川・96期)ー⑧東龍之介(神奈川・96期)
④渡邉一成(福島・88期)ー③守澤太志(秋田・96期)
⑥伊藤颯馬(沖縄・115期)ー⑨山田庸平(佐賀・94期)

 今節、中四国ラインの先導役を期待された松浦悠士(広島・98期)、清水裕友(山口・105期)は準決勝で敗退しました。松浦は昨年の広島記念を優勝してから動きがイマイチで、準決勝は松谷秀幸に踏み負けました。立て直すにはもう少し時間が掛かりそうです。誰でもそうですが、調子が悪い時は身体への負担が大きいので「今は休息が必要」と脳が命令しているように思います。対して清水は初日、2日目と動きが軽快でした。しかし準決勝を失敗しました。内枠をもらいセオリー通りの動きをしましたが、渡邉一成のデキが想像以上に良かったのと、守澤のブロックが綺麗に入り不運でしたね。

 さて決勝はどのように動くでしょうか。一番強いのは②郡司浩平ですね。連日の走りも文句なし。⑥伊藤や④渡邉は②郡司に前を取らせて後方に置かないと勝負になりません。郡司は格上位なので牽制してまで初手に拘らないと思います。

S.②⑦⑤⑧ ④③ ① ⑥⑨

 後ろの⑥伊藤が最初に動きます。それに併せて④渡邉がどう動くかが鍵ですね。九州勢の動きに併せて動いて中団取りに動くのか、それとも九州勢を叩くレースをするのかでレース形態はガラッと変わると思います。

 まず、北日本勢が中団取りに動く場合を想定します。

        ←②⑦⑤⑧
打鐘.⑥⑨ ① ④③

 この場合だと、⑥伊藤のスピードの乗りは悪く②郡司が巻き返すチャンスは十分あると思います。

    ←②⑦⑤⑧
H.⑥⑨ ① ④③

B.←②⑦⑤⑧
  ⑨ ① ④③
 ⑥

・狙い目①
2=7ー5139

 ⑨山田も自力や捌く技術があるので、②郡司の後ろに入っている可能性も考えます。

・狙い目②
2=9ー1357

 穴目は、④渡邉ー③守澤が九州勢を叩いて先行した時です。今節の④渡邉は調子がいいですね。番手の③守澤も横に動くタイプ、その後ろに追込みのセンスがある①松本や、⑥伊藤も横に動けるので②郡司が行きにくい状況が生まれます。

      ←②⑦⑤⑧
H.④③ ① ⑥⑨

・穴目
3=1ー695

 北日本の後ろには、地元の①松本が入っているので地元優勝のチャンスです。3着は②郡司が不発の時、内に早く入るのは⑦福田より⑤松谷と考えました。

 ③守澤は、先の高知全日本選抜競輪で準優勝して念願の初タイトルが目前です。そして①松本、怪我も多くヨコの動きに頼ったレースが多いですが、決勝は単騎で自分の優勝だけを狙った走りができるのでチャンスは十分あるとみています。

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山口幸二

Yamaguchi Kouji

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校62期卒業の元競輪選手。1988年9月に大垣競輪場でデビュー、初勝利。1998年のオールスター競輪で完全優勝、同年のKEIRINグランプリ'98覇者となる。2008年には選手会岐阜支部の支部長に就任し、公務をこなしながらレースに励む。2011年、KEIRINグランプリ2011に出場。大会最年長の43歳で、13年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たし、賞金王も獲得した。2012年12月に選手を引退、現在は競輪解説者としてレース解説、コラム執筆など幅広く活動する。父・山口啓は元競輪選手であり、弟の山口富生(68期)、息子の山口聖矢(115期)・山口拳矢(117期)は現役で活躍中。

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