小倉競輪場で2025年11月19日(水)〜24日(月)の6日間で開催されるG1レース「朝日新聞社杯競輪祭2025(あさひしんぶんしゃはいけいりんさい)」。
今年最後のG1として注目が集まる中、トップ選手たちの勢力図が熱い!この競輪祭は、年末の「競輪グランプリ2025」出場権を懸けた最終決戦。優勝はもちろん、賞金ランキング上位に食い込むかどうかが運命を分ける大一番です。
本記事では、2025年7月〜10月の成績データを基に、賞金ランキングTOP15(2025年11月17日時点)選手の勢いと戦法を徹底分析。
「最も勢いのある選手は誰か?」小倉競輪G1・競輪祭2025の展開を左右するデータポイントを読み解きます。
まずは、2025年11月17日時点の賞金ランキングTOP15を見ていきましょう。
激戦のシーズンを勝ち抜いた“今もっとも勢いのある選手たち”がここに集結!
| 順位 | 選手名 | 獲得賞金 |
|---|---|---|
| 1 | 古性優作 | 182,399,548円 |
| 2 | 吉田拓矢 | 177,630,474円 |
| 3 | 寺崎浩平 | 142,104,000円 |
| 4 | 脇本雄太 | 136,441,274円 |
| 5 | 眞杉匠 | 134,245,274円 |
| 6 | 郡司浩平 | 108,541,644円 |
| 7 | 南修二 | 100,182,474円 |
| 8 | 嘉永泰斗 | 86,962,000円 |
| 9 | 深谷知広 | 82,004,048円 |
| 10 | 松本貴治 | 76,722,800円 |
| 11 | 新山響平 | 74,366,274円 |
| 12 | 犬伏湧也 | 68,507,874円 |
| 13 | 松井宏佑 | 66,238,148円 |
| 14 | 浅井康太 | 66,055,400円 |
| 15 | 清水裕友 | 62,100,048円 |
※ 当該選手が出走中の場合は当該開催の前検日時点の獲得賞金額を表示しております。
競走得点は、直近の安定感を測る上で欠かせない指標。
特に得点上位の選手は、競輪祭でグランプリ出場を決めるために絶対に落とせない戦いを迎えます。吉田拓矢や南修二・古性優作の近畿勢を軸に、どのラインが主導権を握るかが最大の見どころです。
7〜10月の成績データをもとに、今もっとも調子の良い選手を見ていきましょう。
| 順位 | 選手名 | 府県 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 1 | 吉田拓矢 | 茨城 | 119.94 |
| 2 | 寺崎浩平 | 福井 | 118.75 |
| 3 | 南修二 | 大阪 | 117.88 |
| 4 | 古性優作 | 大阪 | 117.73 |
| 5 | 郡司浩平 | 神奈川 | 116.91 |
| 6 | 嘉永泰斗 | 熊本 | 116.57 |
| 7 | 眞杉匠 | 栃木 | 116.27 |
| 8 | 脇本雄太 (欠場) | 福井 | 116.21 |
| 9 | 犬伏湧也 | 徳島 | 116.03 |
| 10 | 深谷知広 | 静岡 | 115.70 |
首位は吉田拓矢。得点119.94は他を圧倒する数値で、7〜10月では盤石の安定感を見せています。
2位・3位には寺崎浩平と南修二が続き、さらに4位には古性優作がランクイン。今期も近畿の存在感が圧倒的です。勢いを増す寺崎、攻守のバランスに優れた古性、勝負勘の冴える南が並び立つ構図は、チームとしての厚みを物語っています。
中位には嘉永泰斗や眞杉匠などの若手勢が食い込んでいます。経験と安定感の近畿勢に、勢いのある新世代が挑む構図ーー。このバランスが、G1戦線をより一層面白くしています。
2025年7〜10月の成績データから、勝率・連対率で安定感を示した選手たちをランキング形式で紹介します。
勝ち切る力と、どんな展開でも上位に食い込む対応力ーー。数字が物語る“勢いの真価”を見ていきましょう。
| 順位 | 選手名 | 出走数 | 勝率 | 連対率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 南修二 | 27 | 48.1% | 63.0% |
| 2 | 深谷知広 | 30 | 46.7% | 60.0% |
| 3 | 脇本雄太 (欠場) | 19 | 47.4% | 57.9% |
| 4 | 眞杉匠 | 23 | 34.8% | 52.2% |
| 5 | 犬伏湧也 | 33 | 30.3% | 51.5% |
トップは南修二。出走数27の中で13勝を挙げ、勝率・連対率ともに60%超え。 ベテランらしい安定感に加え、今年は共同通信社杯競輪(G2)でも優勝を飾るなど、充実の走りを見せています。その安定感は、競輪祭でも決勝進出を狙う上で大きな武器となるでしょう。
深谷知広は勝率46.7%を記録。持ち前のスピードを生かして安定した結果を残しています。 脇本雄太は19走中9勝と、勝負どころで勝ち切る力は健在。しかし競輪祭はケガで無念の欠場。彼の不在は近畿ラインの構成にも影響を与えるとみられ、その“穴を誰が埋めるか”が競輪祭の大きな焦点になりそうです。 眞杉匠と犬伏湧也は、積極策を続けながらも50%超えを維持。どちらも攻撃的なレース運びが持ち味で、勢いをそのまま競輪祭の舞台に持ち込めるか注目です。
数字上位の選手たちは、その安定感と爆発力を武器に、 競輪グランプリ出場権を懸けた競輪祭でどんな走りを見せるのか、注目が集まります。
各選手の「バック」「逃」「捲」「差」「マーク」のデータをもとに、戦い方の傾向を分析しました。これにより、「主導権を取るタイプ」なのか、「展開を読むタイプ」なのかが見えてきます。
| 選手名 | 出走 回数 | 1着 | 2着 | 失格 | 重注 | B |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 新山響平 | 30 | 8 | 5 | 0 | 1 | 14 |
| 眞杉匠 | 23 | 8 | 4 | 1 | 5 | 9 |
| 郡司浩平 | 25 | 9 | 8 | 2 | 1 | 7 |
| 脇本雄太 | 19 | 9 | 2 | 0 | 2 | 3 |
| 古性優作 | 24 | 5 | 4 | 1 | 1 | 1 |
| 清水裕友 | 32 | 10 | 3 | 0 | 1 | 1 |
| 犬伏湧也 | 33 | 10 | 7 | 0 | 3 | 21 |
| 吉田拓矢 | 20 | 6 | 4 | 0 | 0 | 2 |
| 嘉永泰斗 | 28 | 8 | 6 | 0 | 4 | 4 |
| 南修二 | 27 | 13 | 4 | 0 | 0 | 3 |
| 深谷知広 | 30 | 14 | 4 | 0 | 0 | 13 |
| 松本貴治 | 28 | 6 | 5 | 0 | 3 | 2 |
| 松井宏佑 | 31 | 7 | 6 | 0 | 0 | 10 |
| 浅井康太 | 30 | 7 | 5 | 0 | 3 | 0 |
| 寺崎浩平 | 20 | 4 | 5 | 0 | 2 | 8 |
今年の傾向として、「逃げ+捲り」型=攻撃型が全体の6割を占めるなど、積極的に仕掛ける選手が増えています。中でも犬伏湧也の「バック21回」は圧倒的で、今期の象徴といえる数字。
一方、古性優作や南修二のような差し型・バランス型も健在で、レース終盤に展開を読む駆け引き型の選手がG1戦線を支えています。
ここでは、賞金ランキングTOP15に名を連ねた選手たちを地区別に分析します。
近畿勢の厚い布陣を筆頭に、南関東・関東・九州など、各地域がどのような勢力図を描いているのかを見ていきましょう。
| 地区 | 該当選手(府県) | 人数 |
|---|---|---|
| 近畿 | 南修二(大阪)、古性優作(大阪) 寺崎浩平(福井)、脇本雄太(福井) | 4 |
| 南関東 | 郡司浩平(神奈川)、深谷知広(静岡) 岩本俊介(千葉) | 3 |
| 関東 | 吉田拓矢(茨城)、眞杉匠(栃木) | 2 |
| 四国 | 犬伏湧也(徳島)、松本貴治(愛媛) | 2 |
| 中国 | 清水裕友(山口) | 1 |
| 北日本 | 新山響平(青森) | 1 |
| 中部 | 浅井康太(三重) | 1 |
| 九州 | 嘉永泰斗(熊本) | 1 |
特に近畿勢の布陣は、グランプリ出場を争う上でも重要な鍵。
南・古性・寺崎の連携が崩れなければ、競輪祭でもチームとして主導権を握る可能性が高いでしょう。
近畿ラインの厚みと安定感は、決勝戦の展開を左右する要素になりそうです。
一方で、南関東勢は終盤型が多く、小倉バンクの短めの見なし直線距離(約56.9m)を生かした差し脚勝負に強みを持ちます。やや短い直線で、先行逃げ切り型よりも終盤にタイミング良く仕掛ける選手が有利とされており、南関東勢の決定力が光る条件です。
関東勢は得点上位の安定型が多く、安定した展開作りが得意。 四国勢は犬伏湧也を中心に攻撃的で、レースを動かす展開役として注目されます。その他の地区は各1名ずつながら、いずれもエース級の実力者ばかり。清水、新山、浅井、嘉永といった選手たちが流れを変える一発を秘めています。
小倉バンクならではの展開の速さと、ライン戦略が勝負の分かれ目となるでしょう。
※脇本雄太は競輪祭は欠場となりました。
ここまでのデータを踏まえ、今期の競輪界で最も勢いを感じさせる選手たちを紹介します。
得点・勝率・戦法のすべてにおいて高い水準を維持し、「競輪祭2025」で展開の中心となることが予想される実力者たちです。ぜひ予想に活かしてください。
圧倒的な得点力と安定感を誇り、7〜10月間の得点119点台でトップ。 すでに「日本選手権競輪(G1)」優勝でグランプリ出場権を確定させており、競輪祭ではシリーズ全体の流れを読む存在。 主導権を握らずとも、展開を左右する存在感は抜群です。
勝率・連対率ともにトップ。安定感と勝負勘を兼ね備えたベテラン。 長丁場の6日制で、その経験値が最大の武器になります。
118点台の高得点を維持し、「オールスター競輪(G1)」優勝でグランプリ出場を決定。 脇本不在の近畿勢の中心として、競輪祭ではチームを牽引する存在となるでしょう。 積極的な仕掛けで流れを作る“攻撃型”の筆頭です。
バック21回。序盤から果敢に攻める積極策が持ち味で、勢いの面ではトップクラス。まだグランプリ出場権を得ていないだけに、競輪祭では「勝たなければならない男」のひとりです。
九州勢の旗頭。「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)」覇者として、すでにグランプリ出場を決定。 地元九州地区での競輪祭は、モチベーション・仕上がりともに万全。捲り主体のスピードタイプで、地元ファンの声援は追い風となるのか!?
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