三山王冠争奪戦2024(前橋競輪G3)が行われている前橋競輪場の決まり手傾向や特徴を紹介します。
群馬県前橋市にある前橋競輪場は、1950年4月22日に開設され、1990年12月16日に現在の場所に移転しました。屋内のドームバンクなため、風の影響を受けることはありません。一周335mという国内唯一のバンク周長で競輪場の中では日本一カント(傾斜)が急な特徴があります。ファンや選手からは「超高速バンク」「ルーレット」などと呼ばれ、迫力のあるレースが展開されます。
前橋競輪場の周長距離は335m、見なし直線は46.7m。
国内の競輪場のバンクの周長距離は500m、400m、333mの3種類ですが、前橋競輪は335mとイレギュラーなバンクです。最大限の特徴は日本一キツいと言われるほどのカント(傾斜)で、センター部路面傾斜は36°。また屋内バンクのため風による影響はありません。カントがキツい分、山おろしでケタ違いのスピードが出るため、超高速バンクとも呼ばれています。
最高上がりタイム:8.8秒 中川誠一郎/2024月9年13日
【データ集計期間】2019年5月〜2024年5月
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
32.6% | 30.5% | 36.1% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
23.6% | 11.4% | 17.8% | 46.3% |
【S級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
18.3% | 38.4% | 39.6% |
【S級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
16.2% | 19.2% | 23.1% | 37.8% |
2019年5月〜2024年5月のデータを見ると、前橋競輪場の1着の決まり手は36.1%で「差し」でした。
しかしながら、どの決まり手もほぼ同率で、ほかのバンクと比べると先行逃げ切りの自力選手でも勝てるバンクということが言えそうです。この結果はカントがキツいことが影響しているでしょう。
また、2着の決まり手では、「マーク」がダントツで高いことから、ライン独占での決着も非常に多いと言えそうです。
S級(9車)に絞った決まり手を見てみると、1着の決まり手は39.6%で「差し」でした。前述では「逃げ」の割合が高かったのですが、選手のレベルが拮抗しているS級戦では、一気に差しや捲りが有利になっています。バンクの特徴を活かしながら、仕掛けるタイミングも見極めているということが言えるのではないでしょうか。
周長距離が短い前橋競輪で大きな配当を狙いたい場合は、「ライン独占」に期待して、ライン1本に絞って予想すると良さそうです。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 28.3% | 45.9% | 59.4% |
2 | 17.2% | 35.3% | 50.3% |
3 | 12.9% | 28.0% | 44.1% |
4 | 11.0% | 24.9% | 38.8% |
5 | 11.7% | 24.9% | 39.4% |
6 | 4.2% | 10.6% | 21.1% |
7 | 11.1% | 23.1% | 35.5% |
8 | 3.9% | 9.1% | 16.8% |
9 | 16.1% | 29.3% | 44.3% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 1,073円 |
2枠単 | 1,997円 |
2車複 | 1,299円 |
2車単 | 2,625円 |
ワイド | 546円 |
3連複 | 2,298円 |
3連単 | 13,856円 |
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公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。