ワンダーランドカップ(宇都宮競輪G3)が行われている宇都宮競輪場の決まり手のデータ傾向を紹介します。
競輪には選手がどのような戦略で1着、2着に入ったのかを意味する『決まり手』という言葉があります。この決まり手は予想する際に出走表で確認することができ、選手の決まり手や競輪場(バンク)の決まり手の傾向を見て、競輪予想の参考にしてください。
【データ集計期間】2018年5月〜2023年5月
宇都宮競輪場は、周長距離は500m。見なし直線は63.3m。
宇都宮競輪の1周は500m。見なし直線部がやや長くカーブのきつい扁平なバンク(角度は25度)です。この特徴からスピードのあるレースというよりゆっくりとしたレース展開になりやすい傾向にあります。
メインスタンドの一部が吹き抜けになっており、また1センター側に大きな建物がないことから、1コーナーから2コーナーとホームスタンド側にかけて風が通り抜ける影響があります。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 24.8% | 42.3% | 55.9% |
2 | 15.4% | 32.9% | 48.5% |
3 | 13.7% | 28.2% | 43.6% |
4 | 10.9% | 23.2% | 37.2% |
5 | 14.5% | 28.8% | 43.6% |
6 | 4.0% | 9.2% | 18.0% |
7 | 12.7% | 26.9% | 39.9% |
8 | 2.2% | 6.8% | 15.6% |
9 | 15.3% | 30.2% | 42.0% |
2018年5月〜2023年5月のデータを見ると、宇都宮競輪場の1着の決まり手は51.2%で「差し」でした。
全国平均と比べると「捲り」の割合が低い結果となりました。この要因としてカント(傾斜)がゆるいため、加速できず「捲り」が決めにくくなっていると予測されます。
S級(9車)に絞った決まり手を見てみると、56.9%で「差し」の割合がさらに高くなっていました。そして「逃げ」が10%も低くなっていることから、見なし直線がやや長いことが影響していそうです。
2着の決まり手を見ても「差し」が高いことから、追い込み選手の1着を重視するのが良さそうです。
宇都宮バンクでは、追い込み選手の1着、2着を狙うのが勝利の秘訣となりそうです!
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
23.6% | 25.6% | 51.2% |
【S級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
13.5% | 30.3% | 56.9% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
16.9% | 12.9% | 32.3% | 37.9% |
【S級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
12.8% | 15.5% | 39.8% | 32.1% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 1,158円 |
2枠単 | 2,171円 |
2車複 | 1,490円 |
2車単 | 3,068円 |
ワイド | 577円 |
3連複 | 2,842円 |
3連単 | 18,786円 |
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公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。