小田原競輪G3(準決勝)レポート【神奈川は郡司を先頭に4車連携!決勝進出の9選手コメント】

2025/11/08(土) 20:10

2025年11月8日 小田原競輪
開設76周年記念「北条早雲杯争奪戦」G3(3日目)


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【10R=S級準決勝】
吉田有希を石原颯が突っ張ると、赤板で中野慎詞が石原をおさえて先行態勢に入る。4番手に石原、7番手に吉田で打鐘を通過。最終HSで石原が仕掛けるが、中野マークの和田真久留がけん制。逃げた中野は、そのまま押し切り1着。和田が続いて2着。吉田マークの鈴木玄人は最終BSで8番手から、外伸びて3着に入線した。

1着/中野慎詞(S1・岩手121期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特9・二3・準1
G3優勝:0回
G3決勝:5回目(24年12月大垣以来)

仕掛けは、いいタイミングでいけたと思うし、脚力を使わずにいけたのも良かったです。後ろに地元勢が付いていたので変なレースはできないと思っていたし、出し切ろうと思って走っていました。和田(真久留)さんにかなり仕事してもらったと思いましたが、石原(颯)君が来ていたので全力で踏みました。最近1着を取っていなかったし、逃げの決まり手をつけられて良かったです。

(決勝は)自力です。優勝を目指して頑張ります。

2着/和田真久留(S1・神奈川99期)
今回成績:一1・二1・準2
G3優勝:3回(25年3月四日市)

すんなり前に出られて、他のラインも脚が溜まる状態だったので警戒していました。石原(颯)君とスプリントをするような感じの先行だったので、間合いの取り方などが難しかったですが、中野(慎詞)君がいいレースをしてくれました。前検日は、疲れがあって追加を受けたことを少し後悔したのですが、なんとかラインのおかげで勝ち上がれたし、今日が一番感覚が良かったです。自分の仕事を全うします。

(決勝は)地元(神奈川)の3番手。

3着/鈴木玄人(S1・東京117期)
今回成績:特6・二1・準3
G3優勝:0回
G3決勝:3回目(25年7月京王閣以来)

後ろ攻めになったのは問題で、僕の技術不足でした。(吉田有希は)かなり苦しい展開だったのに、後ろから行ってくれたところが僕との違いを感じました。(吉田)有希君さまさまです。(9月立川F1で落車して)しんどい体調の中で、(杉浦)侑吾さん、有希君、昨日3番手を固めた片折(亮太)さんに助けられていると感じます。小田原は、相性のいいバンクで、初のS級1班をとれたのもここでしたし、自力で苦しい時もカントに助けられたと思っています。

(決勝は)杉浦(侑吾)さんの後ろ。番手。

※10Rレース結果

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【11R=S級準決勝】
青板BS過ぎに町田太我が新山響平をおさえて先頭。赤板8番手から杉浦侑吾がスパートして打鐘で町田を叩いていく。栃茨の2車ラインが先行で、最終HSは3番手に町田、6番手に山田久徳、新山は8番手におかれる。最終2コーナーから山田が捲りを仕掛けると、最終2センターで杉浦マークの佐藤礼文がけん制。そのあいたコースを町田マークの菅原大也が突いて1着入線。2着に逃げた杉浦が粘り。3着は山田が入線。新山は5着に敗れ、3連単は13万円台の高配当決着となった。

1着/菅原大也(S1・神奈川107期)
今回成績:一1・二3・準1
G3優勝:0回
G3決勝:3回目(24年6月奈良以来)

町田(太我)君に離れそうでヤバかったです。全開でした。先輩に前を任せてもらっているし、番手の仕事をしっかりしてと思い、要所、要所で落ち着いて、最後は無我夢中で空いたところをいった感じです。結果ができ過ぎている感じです。

(決勝は)地元の4番手。与えられた位置で頑張ります。

2着/杉浦侑吾(S1・栃木115期)
今回成績:一1・二2・準2
G3優勝:0回
G3決勝:5回目(25年1月立川以来)

新山(響平)さんが町田(太我)君を出したのですが、中団でゴチャついていたので、その隙に登りでも行くしかなかったですね。仕掛けてからは飲み込めると思ったので、あとは後ろをどれだけ引き離せるかでした。感じは、今日はバンクも軽くて悪くなかったですが、長い距離をいってるので、最後は一杯いっぱいでした。ワンツーが決まらなかったのは残念ですね。コンディションは悪くない。初日よりも体が動いているし、自転車も出ている気がするし、昨日今日とダッシュのキレがいいと感じるので、日に日に良くなっていると思います。

(決勝は)自力で頑張ります。

3着/山田久徳(S1・京都93期)
今回成績:一1・二2・準3
G3優勝:4回(22年10月松阪)

前々に動こうと思っていましたし、タイミング逃さずに仕掛けられたと思います。感覚としては1着に行けたと思ったのですが、接触して車輪が壊れ失速したので、3着に入っていないかなと思いました。練習以上の脚が出たなと感じます。

(決勝は)単騎です。いい位置を取って、ですね。

※11Rレース結果

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【12R=S級準決勝】
青板BS過ぎに北津留翼が酒井雄多を突っ張り、さらに西田優大が踏んで赤板前に先頭に立つと、松井宏佑が仕掛けて西田を赤板2コーナーで叩いて主導権を握っていく。番手は内に西田、外の郡司浩平で並走となるが、西田マークの橋本強が神奈川3番手の小原太樹から位置を確保して、西田が3番手に入る。最終HSから酒井が捲りを仕掛けるも、郡司がけん制。酒井マークの須永優太も前に踏むが、これも郡司がけん制。ゴール前は逃げ粘る松井を郡司が差し切り1着で、神奈川ワンツー。西田マークから橋本が3着に入線した。

1着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特8・二3・準1
G3優勝:6回(25年9月青森)

(松井宏佑は)思っている以上に踏まされたし、ペースが落とせなかった。気持ちも脚力も本来の(松井)宏佑君の強さがあらわれるレースをしていたので、信頼して付いていました。今日、余力を持って回れたのは、初日に(松井)宏佑君の前を回ったことで、気持ちの余裕が持てたと思うし、小原(太樹)さんとも決まれば一番いい形でしたが、大事な場面でワンツーを決められたのは大きな一歩だと感じます。

(決勝は)自力です。

2着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特2・二2・準2
G3優勝:3回(25年2月奈良)

西田(優大)君がかかりきる前に行けば、ライン3人で出切れるかなと思ったのですが、西田君もかなり踏んでいました。出切ってから、後ろを見たら小原(太樹)さんが浮いていたので絡まれたかなと。でも最後まで緩めずに踏みました。脚がかなり削れていたので、自分の保つところまで全開で踏む感じでしたね。初日(特選)は郡司(浩平)さん後ろでしたが、昨日、今日と自分らしいレースができていると思います。

(決勝は)郡司(浩平)さんの後ろ。番手。

3着/橋本強(S1・愛媛89期)
今回成績:一2・二2・準3
G3優勝:1回(21年12月松山)

松井(宏佑)君がカマしてくる展開になると思ったので、出来たら郡司(浩平)君をけん制したかったのですが、できなかったので、小原(太樹)君に切り替えました。若手が頑張っているので、僕もできる限りと思い、精いっぱいやっています。最終BSで(松井宏佑が)結構タレていたのですが、郡司君の援護がすご過ぎる。脚力とテクニックで抜けなかったです。要所、要所で対処できているので、状態は良いかなと思います。

(決勝は)松山F1で連携のある中野(慎詞)君の後ろ。番手。

※12Rレース結果

※G3優勝回数の( )は前回G3優勝開催
※G3決勝進出の( )は前回の優出開催

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【最終日・12R=S級決勝】
1/郡司浩平(SS・神奈川99期)
2/山田久徳(S1・京都93期)
3/鈴木玄人(S1・東京117期)
4/杉浦侑吾(S1・栃木115期)
5/和田真久留(S1・神奈川99期)
6/菅原大也(S1・神奈川107期)
7/中野慎詞(S1・岩手121期)
8/橋本強(S1・愛媛89期)
9/松井宏佑(S1・神奈川113期)

注目の並び想定は
1郡司-9松井-5和田-6菅原
4杉浦-3鈴木
7中野-8橋本
2山田(単騎)

決勝は、郡司浩平の後ろに初日同様、松井宏佑が付きその後ろを和田真久留と菅原大也がまわる神奈川の4車ライン。
杉浦侑吾の番手に鈴木玄人が付く関東の2人。
中野慎詞には、地元松山で連携のある橋本強がまわる岩手と愛媛の2車。
山田久徳は単騎の競走を選択した。

連日力強い自力で存在感を示す郡司が決勝でも主導権を握りレースメイクするか。神奈川勢が優位に持ち込み、仕掛け次第では松井の地元地区G3初優勝やラインで上位独占が見えてきそう。
しかしこちらも連日、世界で慣らした脚力でレースを動かす中野や徹底的に主導権を握ってくる杉浦の抵抗も大いに考えられ激戦必至の様相だ。
今年も神奈川の連携が身を結ぶのか。次走は競輪祭の選手が多く、いい流れを掴むのはどの選手か。注目の一戦は、最終日の第12レース、16時30分発走予定。

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◆小田原G3(3日目)注目選手ピックアップ◆
【3日目4R=S級選抜】
「ベースアップしたい」
1着/五十嵐綾(S2・福島121期)

4車で自分のペースなので、ワンツースリーフォーまでいきたかったのですが、脚力不足ですね。昨日は、終始余裕があったのですが、自分が前中団を取れたばっかりに、組み立ての経験不足と前の大川(剛)さんと意思疎通ができれば上手くいったのかなと思います。今日は、本当に脚力不足ですね。ラインで決めたかったです。脚の感じは悪くないのですが、競走になると踏みすぎるのか、連日脚の筋肉痛がすごいですね。トップクラスとだいぶ差があるので、基礎的トップスピードやダッシュなどベースを上げられるようにしたいですね。

【3日目8R=S級特選】
「もっと勉強します」
1着/谷内健太(S2・京都125期)

レースは、前を取る予定でしたが、道中は、木村(皆斗)を見ておいて、自分のピッチでいければいいなと思っていました。(木村を)叩いたあと、木村君が内にいるのが分かったので、自分のピッチで運びながらそれなりに踏んでいってと思いました。初日、2日目と今ひとつ力を出し切れていない印象だったので、内容を重視しながら勝利を目指して走った感じです。(9車立では)思い描いていることとの違いやまだ競輪を分かっていないことなどもあり、もっと勉強しないといけないと思います。もっと強くなりたいと思っていますし、力いっぱい頑張ります。

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【小田原競輪レポート・プレイバック】

2024年8月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
23年10月施設整備等協賛競輪G3
優勝:宿口陽一
23年4月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
22年8月小田原記念G3
優勝:深谷知広
21年8月小田原記念G3
優勝:松井宏佑
20年8月小田原記念G3
優勝:和田真久留
19年8月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
18年8月小田原記念G3
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17年8月小田原記念G3
優勝:山岸佳太

(P-Navi編集部)

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