2025/10/15(水) 13:30
別府競輪場において「令和7年度施設整備等協賛競輪」が10月16日(木)から19日(日)までナイター開催される。昼間は豊橋競輪場で4日制G3「アジア・アジアパラ大会協賛競輪」が同日程で行われており、リレー形式でのG3開催となる。
シリーズは山田庸平を筆頭に九州勢が強力ラインを形成しそうだが、他地区も虎視眈々とV奪取へ狙いを定める。また、ガールズケイリンも同時開催され、児玉碧衣、石井寛子らガールズのトップレーサーが4日間の熱闘を繰り広げる。
◆初日の出走表(16日更新)はこちらでチェック
【初日第12レース=初特選】
1/中釜章成(S1・大阪113期)
2/山田庸平(S1・佐賀94期)
3/塚本大樹(S1・熊本96期)
4/山口富生(S1・岐阜68期)
5/小川勇介(S1・福岡90期)
6/藤田勝也(S1・和歌山94期)
7/伊藤颯馬(S1・沖縄115期)
8/新田康仁(S1・静岡74期)
9/上田国広(S1・三重89期)
並び想定は
1中釜-6藤田-4山口-9上田
7伊藤-2山田-5小川-塚本
8新田(単騎)
(※10月15日16:30追記)
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九州勢が躍進か!中心は山田庸平
昨年10月に別府で開催された万博協賛競輪G3は九州勢が6名決勝に進出する活躍を見せていた。今開催も戦力的に上位で、シリーズを席巻する可能性も十分だろう。
その中でも優勝候補筆頭に推すのは山田庸平だ。今年は4月武雄記念、5月武雄ミッドでともにG3優勝を果たしている。感触は「良くもなく、悪くもなく」としながらも、向日町記念in奈良で決勝進出(6着)。別府G3は初参戦だが、一昨年の別府ウィナーズカップG2でも決勝に駒を進めており、競走得点トップの今回は優勝争いをリードしたい。
小川勇介も差し脚は堅調。7月高知F1は阿部将大マークから優勝。直近のF1戦も3開催連続で準決勝1着突破している。8月松戸G3では初日からオール確定板入りの準優勝と好走しており、そろそろG3初優勝のチャンスもつかみ取りたい。
九州勢は阿部将大、伊藤颯馬の自力型の奮闘にも期待が集まる。阿部は昨年の快進撃からは、病気欠場なども重なってリズムを崩しているが、昨年7月は別府記念で完全優勝。4日制になってから地元選手の別府記念優勝は初めてだった。この地元Vを含めて、すでにG3を4回優勝した実績もあるだけに、まずは地元G3へどこまで復調してくるかがカギだろう。
伊藤颯馬も復活が待たれる存在。今年の前半戦は落車も続いてリズムを崩した。それでも9月共同通信社杯の3日目に敗者戦ながら1着取りすると、次の向日町記念in奈良ではシリーズ2勝、さらに次の佐世保F1では荒井崇博と連日の好連携。準決勝では2着に粘って荒井とワンツーを決め、意外ではあるが後半戦の初優出を果たしている。
大西貴晃は昨年10月の万博協賛競輪G3のウィナー。今年の前半はA級戦、後半は再度S級入りも8月四日市で落車の憂き目に。3場所を欠場して9月川崎F1から始動しており、地元G3にどこまで態勢を整えてこられるか。
塚本大樹も直前の京王閣G3で落車しており、影響は気がかり。今年は7月に青森、久留米でF1連続優勝、G3も8月西武園、9月向日町記念in奈良で連続優出しており、万全なら差し脚は侮れない。
もちろん、直前の武雄F1で優勝した中川誠一郎、地元のベテラン大塚健一郎も機動型と好連携して好勝負を演じてくる。
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中釜章成の一撃あるか
中釜章成が鋭いダッシュの自力戦で上位戦線に食い込む。7月京王閣G3では準決勝1着、決勝は後方から捲りを繰り出すも3着惜敗。別府は昨年7月の記念開催でも好走。準決勝は古性優作とワンツーを決めている。今開催も好機のスパートから、G3初優勝を手にしても不思議ではない。
中部からは55歳の山口富生が元気一杯。直近のF1も連続優出で、玉野は準決勝1着、立川では初特選1着取り。また、今年はG3で2度ファイナル進出している。ベテランの巧みなレース運びは見逃せないところで、もちろん勝てばS級最年長優勝記録となる。中部からは他にも柴崎淳や落車あけだが上田国広らが参戦する。
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関東勢にも勝機十分
関東は木村皆斗の病気欠場は戦力的なダウンが否めないが、橋本瑠偉、長島大介、武田豊樹、芦澤大輔ら栃茨勢を中心に優勝争いを賑わす。
橋本瑠偉はグレードレース決勝には届いていないが、8月小倉G3でシリーズ3勝、直前の青森G3も一次予選で敗退したものの、敗者戦は3度の確定板入り。また昨年10月の別府G3でも1着3着9着1着にまとめている。まずは勝ち上がりの壁を一つずつ打破できるか。
長島大介は近況ヒットこそないが、松戸G3では3日目と最終日を捲りで連勝。昨年10月の別府G3では初特選で捲り2着。決勝進出は逃したが、シリーズで3度の確定板入りを果たしている。好位から3回目のG3優勝を狙う。
武田豊樹は10月弥彦F1でオール連対の準優勝。今年51歳のレジェンドレーサーは、8月松戸G3、9月青森G3でも敗者戦ではあるが勝ち星をあげており、昨年10月の別府G3ではシリーズ2勝。グレードレース決勝は5年ほど遠ざかっているが、展開次第ではチャンス到来とみる。
芦澤大輔の差し脚も要警戒で、7月川崎F1は優勝、8月前橋F1が決勝2着、宇都宮F1が決勝3着、そして9月川崎F1が決勝2着とV争いを展開している。今期は2班格ではあるが、実力的にも十分優勝争いは可能だろう。
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4日制のガールズケイリンは児玉碧衣が堂々本命
児玉碧衣がシリーズリーダーだ。今年はVラッシュを続けており、すでに昨年を上回る16回の優勝。また、8月佐世保から5開催連続で完全優勝中と勢いは止まらない。今年はG1優勝にこそ手が届いていないが、獲得賞金ランキングも2位につけており、年末に向けて、地元地区でラッシュ継続といきたい。なお4日制はこれまで3開催を走っているが、すべて準優勝。今度こそ「1」の数字を並べることができるか。
石井寛子は昨年10月の別府4日制で優勝している。だが、今年6月パールカップで落車して左肩鎖関節脱臼、さらに8月取手でも2日目に落車して負傷欠場。今回が復帰戦となるが、近況の落車禍からどこまで立て直してきているか、コンディション面は要注意だろう。
立ち回り巧い那須萌美も上位争い必至。9月小倉から10月弥彦まで3開催連続で準優勝。また別府も3連続で準優勝中とあと一歩が続く。近況は捲り発動も見せており、ゴール前勝負は注目だ。
機動力発揮して太田美穂が上位争いを演じる。9月立川は久米詩、柳原真緒らを相手に堂々の逃げ切り優勝。連対率も72%と高く、先手奪取から押し切りを狙う。
一撃の魅力ある熊谷芽緯、確定板入りを重ねる畠山ひすい、9月四日市、福井で連続優勝している當銘直美らも上位争いに加わっていく。
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【過去の別府競輪開催レポート】
昨年10月に開催された万博協賛G3は、決勝で九州勢が6車連携。先行した阿部将大をマークした大西貴晃が捲りで抜け出してG3初優勝。九州勢の上位独占が決まった。
別府記念G3(25年6月)
優勝者:守澤太志
万博協賛競輪G3(24年10月)
優勝者:大西貴晃
別府記念G3(24年7月)
優勝者:阿部将大
別府記念G3(23年12月)
優勝者:守澤太志
ウィナーズカップG2(23年3月)
優勝者:松浦悠士
ガルコレ別府ステージ(23年3月)
優勝者:佐藤水菜
別府記念G3(21年6月)
優勝者:守澤太志
別府記念G3(20年12月)
優勝者:浅井康太
別府記念G3(19年12月)
優勝者:松井宏佑
サマーナイトフェスティバルG2(19年7月)
優勝者:村上博幸
ガールズケイリンフェスティバルG2(19年7月)
優勝者:石井貴子
別府記念G3(17年12月)
優勝者:松井宏佑
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【今開催のS級戦・勝ち上がり】
S級9車立て・9レース4日制
◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選
【一次予選=8個レース】
1位〜5位(40名)→二次予選
6位から上位5名→二次予選
◆2日目
【二次予選=6個レース】
1位〜4位(24名)→準決勝
5位から3名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。
◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝
※勝ち上がり表PDFはこちら
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◆別府バンクの特性
バンクは周長400mで、みなし直線は59.9m。海が近いこともあり、1年を通して風が吹く。このバック向かい風と、やや長めの直線が影響して、追い込みが有利とされる。連対時の決まり手は、1着(逃26%、捲33%、差41%)、2着(逃20%、捲16%、差21%、マ43%)。最高あがりタイムは2019年9月19日にテオ・ボス(オランダ)が記録した10秒5。
※掲載データは10月14日現在
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(P-Navi編集部)