【開催直前展望】第1回女子オールスター競輪G1は宇都宮で8日開幕!【新設ガールズG1】

2025/08/06(水) 18:00

宇都宮競輪場において「第1回女子オールスター競輪」G1が8月8日から10日までの3日間、ナイター開催される。オールガールズクラシック、パールカップ、競輪祭女子王座戦に続き、今年から4つ目のガールズG1として格付けされた。
今年のガールズG1戦線は、佐藤水菜がオールガールズクラシック、パールカップを連続優勝中。このオールスターも佐藤が制圧するのか、それとも……。ファン投票で選ばれた42名が、第1回覇者を目指して、宇都宮500走路で激戦をみせる。
また、シリーズ中は通常のガールズケイリンのトーナメント、男子127期のルーキーシリーズプラス(アドバンスケイリン)、最終日にはガールズ128期のルーキーシリーズプラス(単発レール)も同時開催される。

◆初日の出走表(8日更新)はこちらでチェック

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初日の第12レースはガールズドリームレース

今年からG1戦となった「女子オールスター競輪」。初日の第7〜第11レースがガールズ予選、第12レースでファン投票上位のガールズドリームレースが行われる。なお、初日は第1〜第2レースが男子127期ルーキーシリーズプラス(アドバンス)、第3〜第4レースが普通開催のガールズケイリンB、第5〜第6レースが普通開催のガールズケイリンAが同時開催される。

佐藤水菜
ガールズドリームレースは全員が2日目のガールズ準決勝へ進出確定(失格等を除く)のシードレースで、勝ち上がりのアドバンテージは大きい。
その中でも佐藤水菜が今開催も優勝候補筆頭で異論ないだろう。今年は4月のオールガールズクラシック、パールカップと連続G1優勝。G1は昨年11月の競輪祭女子王座戦から3連続優勝中で、新設された今回のG1女子オールスター競輪を制して、グランプリスラム達成となるか。また、それをさらに上回る年間グランプリスラムまで視野に入っており、佐藤水菜が圧倒するか、連続優勝を止める選手が出現するのか、今開催もそこが最大のポイントになる。

児玉碧衣
ファン投票9年連続1位に輝いたのが児玉碧衣。6月パールカップはまさかの初日敗退を喫したが、そこからは京王閣、防府と連続優勝。京王閣ではガールズ4人目の通算600勝を史上最速で達成した。ファン投票の結果を受け、「恩返し」の気持ちも強まるばかり。かつてはファン投票で選出されたガールズケイリンコレクション2018いわき平ステージのガールズドリームレースが児玉にとってのビッグレース初優勝だっただけに、今回のオールスターへ期する思いも強い。

太田りゆ
捲り鮮烈でファン投票2位の太田りゆ、昨年のグランプリ覇者・石井寛子、パールカップ失格の分もG1で巻き返し期待の久米詩、欠場続きは気がかりだが4年ぶりにドリーム選出の荒川ひかり、G1初出場の河内桜雪、この7名がファン投票上位しか出られないドリームレースを争う。

◆ガールズドリームレース(想定番組)
1/児玉碧衣(福岡108期)
2/太田りゆ(埼玉112期)
3/佐藤水菜(神奈川114期)
4/久米詩(静岡116期)
5/石井寛子(東京104期)
6/荒川ひかり(茨城110期)
7/河内桜雪(群馬122期)
※8月6日現在

◆ファン投票の結果はこちら

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予選組も優勝候補が多数ひしめく

梅川風子
予選は1着と2着、3着から上位4名のみが準決勝へと勝ち上がる。
スピードで圧倒する梅川風子は、パールカップこそ決勝4着だったが、そこから3場所連続完全優勝(9連勝中)。今年2月の宇都宮も早めのスパートから押し切り完全優勝している。2個目のG1タイトルを目指して、どう組み立ててくるか。

仲澤春香
パールカップがG1初出場だった仲澤春香。いきなりの決勝進出で、快進撃を見せたが決勝は5着に終わり悔し涙を見せた。その後は6月福井から3場所連続完全優勝。2回目となるG1の大舞台で、リベンジなるか。初のG1タイトル奪取にも期待だ。
地元平塚でのガールズグランプリ出場を目指し、快調に飛ばすのは尾崎睦。パールカップは準優勝で、そこから4連続の完全優勝と抜群の安定感を見せている。すでにG1は5回優出しており、勝ち上がりでの経験値も大きい。

荒牧聖未
ホームバンクでのG1出場となる1期生の荒牧聖未。5月函館の落車により鎖骨等を骨折。復帰後2戦は決勝進出こそすれど、連対なしに終わったが、立て直して地元のビッグレースでの好走に期待したい。

石井貴子
今年14回の優勝を重ねる坂口楓華に、小林優香や柳原真緒ら実力者、パワー駆けで魅せる奥井迪、クレバーなレース運びで2回目のG1優勝が期待される千葉の石井貴子、そろそろ巻き返しありそうな尾方真生らが出場。ガールズケイリンのまさに「オールスター」が集結する、大注目の真夏のビッグレース。宇都宮の長い直線を制して、優勝賞金880万円(副賞込み)を手にするのは、果たして……!?

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【これまでのガールズG1・レポート】

女子オールスター競輪F2(2024年8月平塚)
優勝者:佐藤水菜
昨年はF2格として行われた女子オールスター競輪は佐藤水菜が逃げ切り完全優勝を飾った。

第3回パールカップ(2025年6月岸和田)
優勝者:佐藤水菜
第3回オールガールズクラシック(2025年4月岐阜)
優勝者:佐藤水菜
第2回競輪祭女子王座戦(2024年11月小倉)
優勝者:佐藤水菜
第2回パールカップ(2024年6月岸和田)
優勝者:石井貴子
第2回オールガールズクラシック(2024年4月久留米)
優勝者:児玉碧衣
第1回競輪祭女子王座戦(2023年11月小倉)
優勝者:梅川風子
第1回オールガールズクラシック(2023年10月松戸)
優勝者:佐藤水菜
第1回パールカップ(2023年6月岸和田)
優勝者:児玉碧衣

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【今開催の勝ち上がり】

女子オールスター競輪G1

◆初日
【ガールズドリームレース=1個レース】
1位〜7位(全員)→ガ準決勝

【ガ予選=5個レース】
1位〜2位(10名)
3位から4名→ガ準決勝

◆2日目
【ガールズ準決勝=3個レース】
1位〜2位(6名)→ガ決勝
3位から1名→ガ決勝

◆最終日
【ガ決勝=1個レース】

※勝ち上がり表PDFはこちら

G1と並行してガールズケイリンの通常トーナメント(A、B)および127期ルーキーシリーズプラス(アドバンス)、最終日は128期のルーキーシリーズプラスも行われる。

ケイリンアドバンスとは…!?
詳しい解説はこちらのページをご覧ください。

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【128期・女子ルーキーシリーズプラス】
最終日(10日)の第3レースにおいて新人ガールズ選手の単発レースが行われる。
出場予定メンバーは以下の通り
半田水晶(茨城128期)
千葉捺美(群馬128期)
北岡マリア(石川128期)
岡田優歩(和歌山128期)
酒井亜樹(大坂128期)
伊藤柚姫(兵庫128期)
岩元杏奈(宮崎128期)
※府県順に掲載

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【宇都宮バンクの特性】

全国3場ある周長500mバンクのひとつ。みなし直線は63.3mで、400mバンクも含めて全国3番目の長さ。連対時の決まり手は、1着は逃げ20%、捲り26%、差し54%、2着は逃げ16%、捲り17%、差し28%。マーク39%。直線が長いため、捲り追い込みや差しが多く決まっている。それでも、2009年の改修時に直線が若干短くなったことで、以前よりは先行も残る傾向にある。ホームスタンドの一部に吹き抜けがあり、1センターに高い建物がないため、ここを風が通り抜けることがあるので要注意。バンクレコードは2018年6月28日に中川誠一郎が記録した13秒1。

(P-NAVI編集部)

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