2024/04/28(日) 23:02
令和6年能登半島地震復興支援競輪
第2回オールガールズクラシックG1(最終日)
※ナイター開催
新緑がまぶしい久留米バンクで4月26日から3日間の日程行われてきた「第2回オールガールズクラシック」が熱戦の下、最終日を迎えた。
昨年新設された2回目のG1シリーズは、大会直前のレースで完全復調を遂げた児玉碧衣が、他を寄せ付けないパフォーマンスで2連勝の快進撃をみせ、完全優勝を視界に入れた。また、初日のティアラカップで鋭い伸び脚を見せた吉川美穂やケガの影響を抱えながらも持ち味を発揮した久米詩、実力者の柳原真緒、レース巧者の小林莉子や支援者の思いと共に走る尾崎睦、準決勝で児玉の捲りをピタリと追走した野口諭実可ら7選手が決勝進出。優勝者にはガールズグランプリ2024の出場権が与えられるため、1枚目のチケットをめぐる争いは激戦が予想された。
注目の決勝は、最終2コーナー5番手から仕掛けて出た児玉が捲り切り、1着でゴール。地元でオールガールズクラシックを初制覇。通算2回目のG1を優勝し、ファンの大歓声を浴びた。
【開催レポート】
2日目 初日 前検日 出場チャリレンジャーインタビュー
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【オールガールズクラシック(最終日)12R=L級ガールズ決勝】
1/児玉碧衣(L1・福岡108期)
2/吉川美穂(L1・和歌山120期)
3/尾崎睦(L1・神奈川108期)
4/柳原真緒(L1・福井114期)
5/小林莉子(L1・東京102期)
6/野口諭実可(L1・大分102期)
7/久米詩(L1・静岡116期)
【レース展開】
スタートからけん制があり、小林が前受となり、誘導以下、5小林、3尾崎、4柳原、1児玉、2吉川、6野口、7久米で隊列が整う。まず久米が児玉の外まで上昇すると、児玉は5番手に下げる。野口も追い上げて、児玉の後位で吉川と並走となる。スローな展開になる中、打鐘後に久米が前団まで上昇していくと、先頭の小林は踏み込んで主導権取りに出ていく。2番手で久米、3番手に尾崎で、児玉は5番手のまま最終HSを通過。児玉は最終2コーナーから捲り発進すると、久米、尾崎もそれぞれ捲りを打っていく。児玉は久米、尾崎を大外から最終2センターで豪快に捲り切ると、追走した吉川を振り切って完全優勝のゴール。2着に吉川、3着には尾崎が入線した。
【オールガールズクラシック決勝=結果】
2車単1-2 390円(1番人気)
3連単1-2-3 1,260円(1番人気)
決まり手:捲り-マーク
優勝/児玉碧衣(L1・福岡108期)
次走出場予定/小倉F1(5月6日~8日)
お客さんの声援が、競輪人生で一番ではないかというくらい聞こえたので、それが本当に力になったのかなと思いますし、地元でG1を獲り。ガールズグランプリ出場を決められたことは、すごく嬉しいです。脚見せの時に、どこの応援だというくらいの「碧衣コール」が聞こえて、緊張がほぐれました。
スタートで、ここまでのけん制が入るとは思っていなかったです。本当に我慢くらべになりましたが、冷静に周りが見えていました。赤板で久米詩さんが上がってきて、後ろに下げる形になり、カマすことも頭に入れていたのですが、連日外を伸びている(吉川)美穂さんが後ろにいたので、1周仕掛けたら抜かれるだろうと頭にあったので、捲り勝負に切り替え、最終2コーナーから外へ踏み出してゴールまで踏みました。
連日、体が動いていたし、今日もローラーのアップから調子がいい感じがしたので、あとは自信を持って走るだけだと感じたので、思い切って仕掛けられましたね。とは言え、賞金ランキングで下の方にいたし、G1を獲りたい欲が出て、とてもプレッシャーがあったのですが、声援が緊張をほぐしてくれて、力になったのが一番だと思います。(取手の)ガールズケイリンコレクションで、こんなに(力の)差があるのかと感じたところから始まり、次の日から死ぬ気で練習をしてきたので、成果が出てくれて良かったです。
グランプリ出場が決まったことはホッとしているのですが、昨年パールカップを撮った後、他のタイトルレースで成績が残せていないかったので、今回は気持ちを切らさずに、この調子で飛ばしていきたいと思います。やっぱり児玉は強いと思ってもらえる走りを続けていきたいのと、もっともっと上を目指せるように頑張りたいと思います。
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\第2回オールガールズクラシック(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日6R=L級ガールズ決勝C】
「来年こそは先輩たちと戦いたい」
優勝/竹野百香(L1・三重124期)
優勝できて安心したという感じです。2日間先行できたので、しっかり先行して優勝するつもりでSを取ろうと思いましたが、位置が決まらずに脚を使ってしまいました。(田中)まいさんが切りに来たので、先行は難しいかなと思って、捲りの態勢には入っていました。先行できなかったですが、バックでは先頭に立てていたので、良かったです。完全優勝できて、一番人気に応えられて良かったと思います。来年こそ上のクラスで先輩たちと戦えればいいですね。パールカップに向けても、自分なりに精いっぱい頑張りたいと思います。
【最終日7R=L級ガールズ選抜】
「応援してくれるファンのために」
1着/鈴木奈央(L1・静岡110期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
昨日は7番手から何もできずに終わったので、今日は前の方にいたいなと思って、スタートも思い切って出て、位置を4コーナー勝負できればいいなと。石井(貴子)さんが前を取った時点で後ろから上がってくる選手も全力でいかないと切れない。もう前だけ見て走りました。外から皆が捲りに来ていましたが、連日イエローラインの下が伸びているのが分かっていたので、そのコースを行けたらと。7着7着をしてしまって、メンタルはキツかったのですが、それでも応援してくれるファンの方がいて、頑張ろうと思いました。
【最終日8R=L級ガールズ選抜】
「練習してくれた後輩たちに感謝」
1着/下条未悠(L1・富山118期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
並走を利用するかたちで行けたとは思います。待っていたら、誰か来た時に自分が行けなかったコースで、昨日と同じ感じになると思ったので、それなら自分のレースをして、負けたら負けた時でまた練習しようと思って踏みました。自分の強みで勝てたので、良かったです。今年はなかなか勝てなかったり、気持ちが中途半端なレースが多かったり。G1では1着が取れないともずっと思っていたので、直前まで一緒に練習してくれた後輩たちに感謝です。また大きいレースに出られるように、しっかり頑張りたいと思います。
【最終日10R=L級ガールズ特選】
「期待に応えるための底上げを」
2着/鈴木美教(L1・静岡112期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
昨日はスタート出なくて失敗したので、今日は誰も出なかったら前受けでもいいかなと思ったら、番手になりました。皆の力が拮抗していますし、日野さんの踏み出しが強すぎました。もう最後は一杯いっぱい。昨日は勝てたレースでもあったと思うし、勝てなかったのは今の実力。気持ちの弱さが出ました。決勝に勝ち上がれないときは気持ちが切れてしまっていましたが、今日は1着を狙いに行くつもりで走りました。もっと底上げして、しっかり期待に応えられるように頑張りたいです。(P-Navi編集部)