【開催直前展望】富山競輪G3「瑞峰立山賞争奪戦」は31日開幕!

2025/07/29(火) 18:00

富山競輪場において開設74周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」G3が7月31日(木)から8月3日(日)まで開催される。オールスター競輪G1が間近に迫っているシリーズで、出場組はここで大きな弾みをつけたいところ。S班からは犬伏湧也が参戦、また、地元中部勢も若手自力型が多く出場して、富山333バンクを舞台に、熱い自力バトルが展開されそうだ。

◆初日の出走表(31日更新)はこちらでチェック

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唯一のS班!犬伏湧也が主役となるか

犬伏湧也
サマーナイトフェスティバルで落車負傷した古性優作らが欠場で、今開催はS班から犬伏湧也のみが参戦となる。前走のサマーナイトは、二次予選で先行するも中野慎詞や深谷知広の捲りに屈して勝ち上がりを逃したが、敗者戦は逃げ切りで連勝して力を示した。サマーナイトの前検では「計画的なトレーニングができて(調子は)悪くない」とコメントしており、今回も豪快な仕掛けで開催をリードする存在となるだろう。なお、富山は23年5月の全プロが2着1着、同年10月のF1では完全優勝している。

松本貴治
犬伏との四国タッグで台頭するのが松本貴治か。6月久留米G3決勝での落車しており本調子を欠く現状で、サマーナイト前検も「(練習での感触は)あまり…」とトーンは上がらなかったが、二次予選では太田海也を差し切り1着。犬伏とは5月日本選手権の二次予選で連携して差し切りワンツー。昨年12月松山G3決勝では犬伏の先行を利した松本が地元記念優勝も果たしている。どこまでコンディションを回復できるかもカギだが、再び好連携で上位独占に期待だ。
四国からはもう一人、125期の小川三士郎にも注目したい。7月名古屋F1で特別昇級を達成。S級初戦の小松島F1は6着2着7着に終わったが、2戦目で初のG3出場となる今開催はどうアピールしてくるか。
中国勢もダッシュ鮮烈な河端朋之をはじめ、隅田洋介、柏野智典ら争覇級が参戦。中四国結束となれば、より一層、強固なライン形成となろう。

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山口拳矢、村田祐樹ら中部の機動型が躍動!

山口拳矢
地元中部勢がS班・犬伏の破壊力ある仕掛けにストップをかけるか。山口拳矢は6月川崎F1が準決勝敗退、サマーナイトは初日に失格するなど戦績的には精彩を欠いている。昨年の富山G3は藤井侑吾と連携も、準決勝4着で決勝進出を逃しており、前走のサマーナイトも含めて、ここは名誉挽回の好走に期待したい。
山口をはじめ、今回の中部地区は機動型が豊富。21年に富山G3で決勝3着、昨年も予選を連勝している藤井侑吾、飛躍が待たれる昨年のヤンググランプリ覇者・纐纈洸翔、今年3月に大垣でG3初優勝している志田龍星らがそろう。さらに地元期待は村田祐樹だ。6月の富山G3では準決勝を逃げ切って決勝進出(6着)、次の玉野F1は完全優勝している。地元スタンドからの熱い声援を受けて、今回も優勝争いまで加わりたい。

村田祐樹

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和田健、和田真の南関東勢が侮れない

和田健太郎、和田真久留
南関東は和田真久留、小原太樹、青野将大ら神奈川勢に、和田健太郎、道場晃規らも加わって楽しみなメンバー構成だ。
和田健は7月松戸F1を優勝&通算400勝を達成。次の京王閣G3は単騎戦で巧みにレースの流れを掴むと、ゴール前勝負を制して自身5回目のG3優勝を果たしている。
和田真は7月玉野F1で今年3回目の優勝、G3は優勝した3月四日市から4連続優出中だ。まだ番手回りの時は「技術を磨かないといけない」としながらも、自力、追い込みともにチャンスをものにする力がある。
青野は前走のサマーナイト初日に太田海也を相手に、5番手から捲り追い込んで1着。小原太樹とワンツーを決めている。二次予選も突破して準決勝まで勝ち上がっており、勢いは見逃せないところだ。
道場晃規は2月奈良G3で決勝進出、直前の福井F1は準優勝。青野とともに、南関の機動型は今開催も要チェックだろう。

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山崎歩夢がG3初登場!

守澤太志、山崎歩夢
6月に別府記念で新山響平マークから優勝を飾った守澤太志もV候補のひとりだろう。番手なら好アシスト、たとえ目標不在でも縦横無尽に活路を切り開いてくる。富山は昨年の記念でも決勝進出(8着)している。
そして今開催注目の新鋭レーサーが山崎歩夢だろう。G1を9度制覇している山崎芳仁選手を父に持つ歩夢だが、デビューから波乱万丈。苦難を越えて今年4月に18連勝を果たし、一気にS級特昇級を決めるも、S級初戦の川崎F1決勝で落車して膝を負傷し、再びの欠場を余儀なくされた。復帰戦となった7月の岸和田F1は1着2着7着で、今回がG3は初参戦、さらにこの次は初のG1オールスターが控えている。どんな走りを見せるのか、初日予選から目が離せない存在だ。

村上博幸、村田雅一
他にも注目選手は目白押し。近畿は村上博幸、村田雅一の追い込み陣が侮れない。村上は6月別府記念で優出、サマーナイトでも3度の確定板入りと堅調。村田も別府記念で優出、7月名古屋F1を完全優勝すると、サマーナイトの初日は谷和也マークから抜け出して1着を取っている。やや近畿勢の機動型が今回は手薄だが、両者の機敏な立ち回りには要警戒だ。
また、切れ味鋭い走りを見せる野田源一も一発を秘めているだけに要注意。6月富山G3は決勝で失格しており、今回は巻き返しなるか。関東勢も菊池岳仁の機動力や、京王閣G3で準優勝の好走を見せた藤田周磨ら軽視できない布陣だ。

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◆過去の富山競輪グレードレース・レポート

今年6月に開催された富山G3「第13回大阪・関西万博協賛競輪」は飯野祐太が自身2回目のG3優勝。北日本ラインの上位独占が決まった。

2025年6月万博協賛競輪G3
優勝:飯野祐太
2024年8月富山記念G3
優勝:古性優作
2023年8月富山記念G3
優勝:郡司浩平
2022年11月施設整備等協賛競輪G3
優勝:飯野祐太
2022年8月富山記念G3
優勝:松浦悠士
2021年7月富山記念G3
優勝:稲垣裕之
2020年8月富山記念G3
優勝:稲垣裕之
2019年9月富山記念G3
優勝:松浦悠士
2018年9月富山記念G3
優勝:浅井康太

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【今開催のS級戦・勝ち上がり】

S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆富山バンクの特性

周長333m、みなし直線は43.0m。333バンクの中では、みなし直線は長い方ではあるが、全国的には6番目の短さで、小回りの先行有利なバンクといえる。連対時の決まり手は、1着は逃げ26%、捲り34%、差し40%、2着は逃げ23%、捲り15%、差し19%、マーク43%。333特有だが自力型の押し切りが多く、カントもきつめなので、直線の長さを生かした捲りも決まりやすい。注意したいのは、夏場の風。他シーズンと異なり、南風が吹き、この風がバンク内を回ると、さらに先手有利となる。バンクレコードは(23年4月11日)に小堺浩二が更新した8秒9。

※掲載データは7月29日現在

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(P-Navi編集部)

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