【富山競輪G3】飯野祐太が2回目のG3優勝!「競輪はやっぱりライン、助けられました」

2025/06/15(日) 16:50

2025年6月15日 富山競輪
富山市合併20周年記念
第13回大阪・関西万博協賛競輪G3(最終日)


第13回目となる「万博協賛競輪」がG3開催として、富山競輪場を舞台に12日から15日の4日間、争われた。高松宮記念杯競輪の直前で、G1出場組の参戦こそ無かったが、333バンクで連日のスピード戦が展開。準決勝は3レースとも、村田祐樹、谷和也、嵯峨昇喜郎の26歳トリオが逃げ切りを果たすなどヒートアップした。決勝メンバーも9選手中、G3優勝経験があるのは飯野祐太のみと、若手機動型を中心にフレッシュな顔ぶれとなった。
北日本の4車連携、地元の村田の走りにも注目が集まった決勝は、嵯峨昇喜郎が主導権を握り、谷、村田の仕掛けを封じると、番手捲りに出た佐藤一伸をゴール前で飯野祐太が差し切り優勝。G3優勝は22年11月富山以来、通算2回目。2着に佐藤、3着も須永が入り、北日本連携から福島勢の上位独占が決まった。

※3日目準決勝レポートはこちら

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【最終日12R=S級決勝】
1/岡本総(S1・愛知105期)
2/岡崎智哉(S1・大阪96期)
3/飯野祐太(S1・福島90期)
4/村田祐樹(S2・富山121期)
5/佐藤一伸(S1・福島94期)
6/柿澤大貴(S2・長野97期)
7/須永優太(S2・福島94期)
8/嵯峨昇喜郎(S2・青森113期)
9/谷和也(S2・大阪115期)

【レース展開】

4・村田が前受けで周回
赤板。8・嵯峨が主導権取り
最終1コーナー。5・佐藤がけん制し、捲りで抜け出していく
最終4コーナー。5・佐藤の後位から3・飯野が迫る
ゴール。福島勢の上位独占が決まった

誘導以下、4村田-1岡本、9谷-2岡崎、8嵯峨-5佐藤-3飯野-7須永、6柿澤で周回。まず嵯峨が動くと、3番手の谷も合わせて上昇、単騎の柿澤も内からポジションを上げる。青板BS前から嵯峨が仕掛けると、村田を叩き、北日本4車が出切って先行態勢に入っていく。5番手に谷、村田は8番手で赤板を通過。打鐘から村田が仕掛けると、最終HSで5番手の谷も仕掛けていく。この両者を嵯峨の番手の佐藤が最終1コーナーでけん制し、佐藤はそのまま捲りで抜け出していく。村田も外で粘るが、3番手の横まで。捲った佐藤を追走した飯野がゴール前で差し切り優勝。2着に佐藤、3着に須永が入線した。

【最終日12R=富山競輪G3決勝】
2車単3-5 980円(2番人気)
3連単3-5-7 2,180円(2番人気)
決まり手:差し-捲り

優勝/飯野祐太(S1・福島90期)
今回戦績:一1・二2・準3・決1
次走出場予定:青森F1(6月23日〜25日)

組み立ては、あんな感じで、谷君が中団から出ていくのは想定になかったので、分断が来るかなと思ったのも来なくて、(嵯峨が)自分のペースで駆けてくれたので、ラインで決めることができました。
昨日の風と違く、少し重い感じで、自分も余裕はあったんですけど、少し脚に来ていましたね。(後続が)来た時に、一度振ってから出ていく形でしたが、それがいいブロックで、ほぼほぼ皆が止まったので。あとは村田君も来ていたので、自分は無駄な動きをしないでいけたので良かったです。全体的に見えていたので、(村田も)おそらく乗り越えてこないなというスピードでした。
(最後は)一伸がけっこう持ってきたんですよね。須永と岡崎が来ていたのが見えていたので、それだと、内に行かれちゃうよと(苦笑)。
正直、優勝できないと思っていたし、今回のメンバー的に厳しいと思っていたんですけど、競輪はやっぱりライン。助けられました。今回は昇喜郎が覚悟を持って先行してくれたので、それでワンツースリーが決まったと思います。
競輪は40(歳)からなので、ここから。やるべきことだけ、やっていきます。
北日本は戦力があるし、これから125期、127期で強い若手は出てくると思うので、まずはしっかり離れないように、仕事ができるようにしていきたいと思います。

(P-Navi編集部)

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