京都向日町競輪G3(準決勝)レポート

2024/09/07(土) 20:00

2024年9月7日 京都向日町競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年記念「平安賞」G3(3日目)

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【向日町競輪G3(3日目)10R=S級準決勝】
レース経過
打鐘過ぎに9・酒井雄多が5・川越勇星を叩いて主導権を握る。7番手になった1・窓場千加頼は最終HS手前から捲りに出る。3番手から川越も捲りを打つが、酒井マークの2・佐藤慎太郎がけん制。窓場はその外を最終3コーナーで捲り切る。ゴール前に窓場マークの7・山田久徳が差し切り1着。2着窓場で京都ワンツー。目標の川越は不発も、前に踏んだ松谷秀幸が3着に入線した。

1着/山田久徳(S1・京都93期)
今回成績:一1・二2・準1
G3優勝:4回(22年10月松阪)

(窓場)千加頼に全て任せていました。すごいかかりだったので、(最終)ホーム過ぎには行けるなと。今日は、絶対に抜こうと思っていました。抜けて良かったです。ここ半年くらい、練習の時からあまり調子が良くなかったのですが、今回は格段に脚の状態は良いので、自信を持って臨めています。
決勝は、(窓場)千加頼の後ろ、番手です。京都で頑張ります。

2着/窓場千加頼(S1・京都100期)
今回成績:特9・二1・準2
G3優勝:0回
G3決勝:5回目(24年6月前橋以来)

早い動きのレースで、一本棒で後方になり、まずいと思ったし、(佐藤)慎太郎さんや松谷(秀幸)もいましたが、気合いで乗り越えました。改修前の平安賞で決勝に乗れた喜びはありますが、山田(久徳)先輩とワンツーが決まったことも嬉しいです。明日、もう一段階、気を引き締めていきたいと思います。状態は、オールスター競輪と比べると8割くらいですが、気持ちでカバーしていく。富山記念も古性(優作)さんのように、その状況でもしっかりやり切ることも、今後の課題の一つなので、地元記念の決勝を楽しんで、尚かつ(ラインから)優勝者を出せるように頑張りたいです。
決勝は、脇本(雄太)さんとは別れます。山田(久徳)さんと2人で、自力。悔いのない平安賞にしたいし、競輪界で一番脚力のある脇本さん、S級S班の清水(裕友)君に挑みます。倒せない相手とは思っていないので、しっかり組み立てます。

3着/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
今回成績:特4・二2・準3
G3優勝:3回(20年3月奈良)

窓場(千加頼)君がすごいスピードでした。(最終BSは)外のコースが無くて、(佐藤)慎太郎さんがけん制したので内のコースしかないと。自分は全て前のおかげで着がある、(川越)勇星が前々に踏んでくれたので、何もしてないです。脚はないのですが、レースは見えている感じですね。落車明けで万全ではないのですが、こういう時に、いかに走るかが大事だと思っています。気持ちを上手くレースに向けられたらと思います。
決勝は、単騎。

◆10Rレース結果

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【向日町競輪G3(3日目)11R=S級準決勝】
レース経過
まず3・北井佑季が上昇すると、中団の7・清水裕友もあわせて上がる。前受けの8・黒沢征治が突っ張っていくが、8番手になった北井は赤板2コーナーから一気にスパート。黒沢を叩いて先行態勢に入るが、番手の5・佐々木龍は黒沢マークの1・大槻寛徳のけん制もあり連携が崩れ、2番手に黒沢が入る。北井はさらに加速してリードを広げると、最終2コーナー6番手から清水が捲りに出て、さらに最終BS過ぎには大槻が黒輪輪の番手から捲りで抜け出す。大槻と清水が並走のまま、逃げる北井に迫り、最後は大槻が押し切り1着。2着に清水。清水ライン3番手の松岡貴久が3着に伸びた。

1着/大槻寛徳(S1・宮城85期)
今回成績:一1・二1・準1
G3優勝:0回 G3決勝:22回目(24年5月武雄以来)

(3連勝は)前が頑張ってくれているのが9割、後の1割は運ですね。展開がはまったので1着が取れたと思います。レースになるとけっこう踏める感じがします。
決勝は、悔いのないように単騎で。

2着/清水裕友(SS・山口105期)
今回成績:特5・二1・準2
G3優勝:12回(24年8月松戸)

(打鐘)北井(佑季)さんが仕掛けて、その後も前が捌かれたりしていたので、その決着を見てから仕掛けましたが、最後は大槻(寛徳)さんに合わされてキツかったですね。仕掛けた感じも、脚を使った分、初速が良くなくて早めに飲み込めなかった。状態は、さほどでも無いのかなと。ケアして頑張りたいです。
決勝は、自力。

3着/松岡貴久(S1・熊本90期)
今回成績:一1・二3・準3
G3優勝:1回(16年12月伊東温泉)

打鐘で、一度内を締めたところで前が駆けたので、9着しないように目一杯に踏みました。清水(裕友)が捲っていっても、きっちり付いて行けていない。逆に言えば、それで最後伸びたのかなと。余裕の無い3着ですが、荒井(崇博)さんを抜いたの自信になります。仕上がりは、上で戦うにはまだまだ足りない感じで普通かなと思います。
決勝は、清水(裕友)君に任せます。番手。

◆11Rレース結果

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【向日町競輪G3(3日目)12R=S級準決勝】
レース経過
9・佐々木悠葵が7・和田真久留を赤板過ぎ1センターで抑えると、後続を警戒しつつペースを上げて先行態勢に入っていく。4番手に和田、1・脇本は7番手の隊列で最終HSを通過。脇本は最終2コーナー手前から捲りを打つと、8・稲垣裕之との連携は崩れるも、大外一気に飲み込んで、最終4コーナーで先頭に立ち圧勝ゴール。佐々木マークの武藤龍生が差し脚を伸ばして2着。単騎の2・大森慶一は、4コーナーであいたところを外に持ち出して3着に入線した。

1着/脇本雄太(SS・福井94期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特8・二1・準1
G3優勝:15回(24年7月福井)

中団は、想定外でした。準決勝は対戦相手のレベルが上がっているので、その分(前に)出切るのに脚を使ってしまった感じがあります。加速や粘りは昨日と変わらない感じです。連戦の疲れは取りきれていませんが、戦えていると思います。
決勝は、自力。窓場(千加頼)が自力で頑張りたいということで、京都勢の間や3番手を回ることもできないので、割り切って別線で頑張りたいと思います。

2着/武藤龍生(S1・埼玉98期)
今回成績:特7・二1・準2
G3優勝:0回
G3優出:9回目(24年7月別府以来)

佐々木(悠葵)君も良かったのですが、脇本(雄太)さん強かったです。佐々木君を残したかったのですが、あのスピードでそっくり行かれてしまってはと思い、前に踏ませてもらいました。状態は、悪くないと思いますが、フレームも調整し、日ごとに上がっているのかなと思います。
決勝は、脇本(雄太)さんの番手にいかせてもらいます。頑張ります。

3着/大森慶一(S1・北海道88期)
今回成績:一1・二4・準3
G3優勝:0回
G3優出:8回目(23年10月小田原以来)

なるべく中団におさまる感じで組み立てを考えていました。(脇本雄太がどこから仕掛けてくるのか)ドキドキでした。最後は、良い感じにコースが空いたので、踏めましたね。伸び自体は(前走の川崎F1と)変わらないくらいです。練習方法などを変え、色々なことが噛み合い、余裕ができて、全てがいい方向にいっています。流れは大事ですね。3日間、展開は異なりますが、落ち着いて走れています。
決勝は、地元(京都)勢の3番手。優勝の確率はゼロではないので、精いっぱい走るだけです。

◆12Rレース結果

※G3優勝の( )は前回の優勝
※G3決勝の( )は直近の優出

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【最終日12R=S級決勝】
1/山田久徳(S1・京都93期)
2/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/大森慶一(S1・北海道88期)
5/窓場千加頼(S1・京都100期)
6/松岡貴久(S1・熊本90期)
7/武藤龍生(S1・埼玉98期)
8/大槻寛徳(S1・宮城85期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)

注目の並び想定は、
5窓場-1山田-4大森
3清水-6松岡
9脇本-7武藤
2松谷(単騎)
8大槻(単騎)

レースは、近畿勢が別線を選択し、窓場千加頼の番手に準決勝同様、山田久徳が付き、その後ろに大森慶一が続く京都、北海道の3車ライン。
清水裕友には松岡貴久が回る山口と熊本の2車。脇本雄太の番手には、武藤龍生が付く福井、埼玉の2人。松谷秀幸と大槻寛徳は単騎を選択した。
ここは、ラインの長さを活かした窓場が主導権を握り先行か。そうなると番手の山田に優位な展開になるか。しかし、連日動きのいい清水や捲りに冴えがある脇本が好位から早めに巻き返して反撃してくれば、力で押し切るシーンも。
またシリーズ唯一3連勝の大槻の動向も注目したいところ。
近畿勢別線の力勝負や好位からの巻き返しが得意な強者が織りなす好レースに期待が集まります

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【向日町競輪の直近レースレポート】
2023年9月向日町記念G3
優勝:北井佑季
2023年6月施設整備等協賛競輪G3
優勝:簗田一輝
2022年9月向日町記念G3
優勝:脇本雄太
2021年9月向日町記念G3
優勝:脇本雄太
2020年9月向日町記念G3
優勝:山田英明
2019年9月向日町記念G3
優勝:阿部力也
2018年9月向日町記念G3
優勝:藤木裕

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