2025/09/16(火) 14:25
玉野競輪「チャリロト杯(FI・広島市主催)」は17日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
完全復活が目前に迫る稲川翔。GI覇者らしい熱い走りは健在で、直近3場所で【優勝2回・準優勝2回】と好調ぶりを発揮している。2班で予選スタートになるが、近畿の厳しい競輪を支えてきた立役者でもあり、今節は同郷の中釜章成を目標に抜け出しを狙う。中釜は斡旋停止明けで優勝には届いていないが、スプリンターらしい鋭いスピードは健在。快速捲りを決めれば“イナショー”を振り切る場面も十分にある。
地元は大将格の岩津裕介が中心。函館オールスターでの優出実績に加え、タイトルホルダーらしい貫禄もある。前回の松阪ミッドGIIIの決勝で落車したが、影響はなさそうだ。後輩の晝田宗一郎、昼田達哉の奮起にも期待したい。中四国は阿竹智史、大川龍二が特選シード組みで、大川・岩津・阿竹で自力自在に攻める。
九州はミッドナイトGIIIを制した吉本卓仁がシャープなタテ脚を披露。意外にも、これがGIIIの初優勝。九州の先導役は立部楓真で、中村圭志や塚本大樹も近況伸びている。
A級戦は南部翔大と小柳智徳の機動力対決が見どころ。小柳は前走佐世保で優勝を飾り、南部もV量産と勢いに乗る。鶴良生が小柳の番手から2段駆けに持ち込むシーンもありそう。前期S級の門田凌が単穴だ。