2022/07/25(月) 19:12
佐世保競輪開設72周年記念「九十九島賞争奪戦」(3日目)
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【佐世保競輪G3(3日目)10R=S級準決勝】
打鐘で7番手の中川誠一郎が仕掛けると、前を抑えた坂本貴史も踏んで、主導権争いとなるが、最終HS過ぎに中川が叩き切って先手を奪う。最終2コーナーから伊藤信が捲りで前団に迫ると、中川も踏み直す。坂本マークだった守澤太志は近畿ラインにスイッチして直線外を伸びて1着。2着に伊藤、3着には中川が逃げ粘った。
1着/守澤太志(SS・秋田96期)
今回成績:特5・二2・準1
G3優勝:2回(2021年6月別府記念)
※今年5月当地での全プロ記念競輪SPR賞を優勝
作戦は先行するか、一車でも前に。(九州ラインが)すんなり先手だと、みんな自力があるから、何とかしたいとは思っていましたが……。(坂本)貴史が踏んでくれたおかげです。自分は思ったよりも伸びましたしね。1着まで行けているので、やっぱり佐世保は相性がいいです。きつかったけど、あと1日がんばるだけ。
(決勝は)自分が前でやります。
2着/伊藤信(S2・大阪92期)
今回成績:一1・二1・準2
G3優勝:0回
G3決勝:3回目(2019年8月川崎G3以来)
後ろからなら、最終HSで仕掛けないといけないと思っていましたが、モガキあってくれたので、良いタイミングが来ました。でも、(中川)誠一郎さんの踏み直しがきつかったです。下りだった分、勝てましたけど、最後まで必死でした。
(決勝は単騎で)自力です。
3着/中川誠一郎(S1・熊本85期)
今回成績:特8・二1・準3
G3優勝:8回(2019年10月熊本記念in久留米)
地元が付いて、半分は行くつもりでいました。気持ちは伝わったと思います。でも、(坂本)貴史があんなに抵抗してくるとは……。あの展開だと後ろから来るのはわかっていましたし、合わせれば佐藤(幸治)君も決勝に乗れるかなと。最後は気持ちです。覚悟はしていたけど、きつかったですね。感触は悪くないです。
(決勝は)一番前で、自力でがんばります。
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【佐世保競輪G3(3日目)11R=S級準決勝】
志田龍星が前を抑えて打鐘からペースアップ。うまく3番手を追走した山田庸平が最終2コーナー過ぎから捲り発進して、最終BS過ぎに志田をとらえて先頭に立つ。マークの井上昌己が差し脚を伸ばすも、山田が押し切って1着。2着に井上で九州ワンツー。直線伸びた杉森輝大が3着入線した。
1着/山田庸平(S1・佐賀94期)
今回成績:特6・二1・準1
G3優勝:0回
G3決勝:9回目(2022年7月小松島記念以来)
緊張しましたが、ワンツーでよかったです。前からの作戦で、杉森(輝大)さんの位置は考えていなかったので、周回中から考えて、うまく走れました。(踏み出しも)割とよかったです。佐世保は直線が短いので、そのバンク特性で押し切れたと思います。
(決勝は)中川さんの後ろに付きます。
2着/井上昌己(S1・長崎86期)
今回成績:特7・二1・準2
G3優勝:10回(2015年12月佐世保)
並びは想定外でしたが、(山田)庸平がうまかったですね。庸平の脚が上がっているのか、俺が弱っているのか(苦笑)。昨日の方が感触は良かったですね、今日は力んでいました。決勝も精一杯、頑張ります。山田君の後ろ(九州3番手)です。
3着/杉森輝大(S1・茨城103期)
今回成績:特3・二2・準3
G3優勝:0回
G3決勝進出:10回目(2022年6月取手記念以来)
流れで山田君よりも先に行こうと思っていましたが、すかさず来たので対応できませんでした。詰められるかと思ったけど、前のカカリも良かったです。前回からシューズを変えて、感じは良くなっています。微調整して、さらに良くなっていけば。
(決勝は)自力です。
11Rレース結果
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【佐世保競輪G3(3日目)12R=S級準決勝】
赤板過ぎに先頭に立った森田優弥が、そのまま先行策に出ると、郡司浩平はすんなり中団4番手を追走。郡司は最終2コーナーから捲りを打つと、武藤龍生のけん制もかわして、最終3コーナー過ぎには先頭奪取。マークの和田健太郎も差し迫るが、郡司が振り切って1着ゴール。2着に和田健、3着に和田圭が続いて、郡司ラインの上位独占が決まった。
1着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特1・二2・準1
G3優勝:14回(2022年4月川崎記念)
まずは中団を確保して、あとはカマして来るか、来ないかの判断。中団から先に行く心構えもしていました。自分のタイミングで行けましたし、しっかり乗り越えられたと思います。暑さもあるので、しっかりと疲れを取って、あと一走をがんばります。
(決勝も)自力です。
※郡司選手は当日欠場となりましたので、ご注意ください(7/26追記)
2着/和田健太郎(S1・千葉87期)
今回成績:特2・二1・準2
G3優勝:3回(2021年12月佐世保記念)
いつもと同じで、郡司の行けるタイミングで行く作戦。自分はしっかりと離れないように付いていこうと。今日は郡司の真骨頂でしたね。あの展開ではどこまで行っても抜ける気がしなかったですけど(苦笑)、しっかり凌げています。
(決勝も)再度、郡司をマーク。また南関2人でワンツーができるように。
3着/和田圭(S1・宮城92期)
今回成績:一2・二2・準3
G3優勝:1回(2018年4月西武園記念)
あまり良くないけど、気合いと番組で決勝に乗れました。郡司も力勝負ということだったので、自分も対応できたと思います。きつかったですけど、乗り越えられてホッとしました。佐世保は相性が良いですね。
(決勝は)守澤の番手。がんばってもらいます。
※G3優勝の( )は前回G3優勝開催
※G3決勝の( )は前回のG3優出開催
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【佐世保競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/井上昌己(S1・長崎86期)
2/守澤太志(SS・秋田96期)
3/郡司浩平(SS・神奈川99期)
4/杉森輝大(S1・茨城103期)
5/山田庸平(S1・佐賀94期)
6/伊藤信(S2・大阪92期)
7/和田健太郎(S1・千葉87期)
8/和田圭(S1・宮城92期)
9/中川誠一郎(S1・熊本85期)
注目の並びは
9中川-5山田-1井上
2守澤-8和田
3郡司-7和田
4杉森(単騎)
6伊藤(単騎)
サプライズは九州勢の並び。初日特選では山田-井上ー中川で連携したものの、決勝では中川が先頭で、山田が番手、井上が3番手を固めることになった。中川は二次予選を10秒6のバンクレコードで1着、さらに準決勝でも果敢な先行勝負を見せており、唯一の3車となった地元九州ラインの浮沈のカギを握る。山田は記念初優勝、井上は地元で2015年以来の記念Vが期待される。
郡司と和田健は初日特選、準決勝とワンツーを決めており、特に準決勝は郡司が上がりタイム10秒9の鮮やかな捲りで制している。和田健は昨年12月の当地記念覇者であり、今シリーズ3度目の連携となる南関ラインが三度のワンツーを決めてくるか。
守澤と和田圭の東北両者はどう出るか。守澤も和田圭も佐世保との相性が抜群。守澤の組み立てが決勝の展開を大きく左右することになりそうだ。
単騎戦になったのは、杉森輝大と伊藤信。杉森はシューズを変えて上昇ムード、伊藤は前場所の函館F1優勝の勢いで乗り込んでおり、ともに好調。記念初優勝へ、虎視眈々と一発を狙ってくるだろう。
※郡司選手は当日欠場となりましたので、ご注意ください(7/26追記)。
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【佐世保競輪レポート・プレイバック】
2022年5月全プロ記念競輪F2
優勝:守澤太志
2021年12月佐世保競輪G3
優勝:和田健太郎
2020年12月佐世保競輪G3
優勝:吉田拓矢
2019年12月佐世保競輪G3
優勝:太田竜馬
2018年12月佐世保競輪G3
優勝:五十嵐力
2018年12月佐世保競輪G3
優勝:山田久徳(P-Navi編集部)