2021/12/26(日) 19:06
佐世保競輪G3(最終日)
開設71周年記念「九十九島賞争奪戦」
2021年12月23日から4日間の日程で行われた佐世保競輪開設71周年記念「九十九島賞争奪戦」G3は、今年のG3戦線を締めくくるにふさわしい好レースが連日繰り広げられ、本日26日に最終日を迎えた。12レース決勝には、今年のS級S班としてはラストレースとなる和田健太郎や、スピード上位の深谷知広、好調の新山響平、地元の雄・井上昌己らが勝ち上がり混戦が予想された。レースは、先行した深谷の3番手の和田と、最終3コーナーから自ら捲りを放った井上との大接戦のゴール前勝負となったが、タイヤ差で和田が勝ち取り優勝を手にした。また、9レースではA級2班への特別昇班をかけたレインボーカップチャレンジファイナルが行われ、北井佑季、梅田加津也、渡口勝成の3名が昇班を果たした。
【最終日・12R=S級決勝】
1/和田健太郎(SS・千葉87期)
2/井上昌己(S1・長崎86期)
3/新山響平(S1・青森107期)
4/松岡健介(S1・兵庫87期)
5/深谷知広(S1・静岡96期)
6/竹内翼(S2・広島109期)
7/小川勇介(S1・福岡90期)
8/金子幸央(S2・栃木101期)
9/鈴木裕(S1・千葉92期)
【レース展開】
誘導以下、3新山-8金子、4松岡、5深谷-9鈴木-1和田、6竹内-2井上-7小川で周回していく。まず上昇した竹内が赤板過ぎに新山を抑えて先頭に立つと、深谷がすぐさまスパートして、打鐘で竹内をかわして先行態勢に入っていく。南関ラインの主導権取りで、中団に竹内、新山は8番手で最終HSを通過。最終2コーナー過ぎから竹内が捲りを打つも、これは不発。南関ラインが優勢のまま直線に向くと、深谷マークの鈴木、3番手から和田、竹内追走から井上もタテに踏んでゴール前勝負。この争いを制したのは和田で、通算3回目のG3制覇。2着に井上、3着に鈴木が入線した。
【佐世保競輪G3・S級決勝結果】
2車単1-2 8,780円(30番人気)
3連単1-2-9 36,240円(121番人気)
決まり手:差し-差し
優勝/和田健太郎(SS・千葉87期)
今回成績/特8着・二4着・準2着・決1着
次走出場予定/宇都宮F1(2022年月1日1日~3日)
前二人が頑張ったからなので、優勝は本当に出来過ぎですね。新山君のラインが前を取ったので、深谷が先行しやすくなったと思います。(深谷が)凄いかかりでした。途中で口が空いていたので。なんとか追いついていけたので良かったです。(最終4コーナーは)昌己さんもいたので紙一重だなと。でも、自分のコースを行って、あとは後悔のないように踏んだだけです。突き抜けられたのは出来過ぎ。前回の伊東記念の3日目から感じがものすごく良くなってきて、3日目もきつい展開で深谷とワンツー決められたし、最後の最後で、完調とは言わないまでも良いところまでは持ってこられたのかなと思っています。これからも一戦一戦。4日後に宇都宮F1もあるので最低決勝に乗って、しっかり車券に貢献できればと思います。今年は、自分の力だけではどうにもならなかった。来年は、迷惑をかけた分、自分のできることをしっかりして、返していきたいなと思っています。
→レインボーカップチャレンジファイナルのレポートは2ページ目をご覧ください。
1/徳田匠(A3・京都119期)
2/金田涼馬(A3・神奈川119期)
3/米嶋恵介(A3・熊本119期)
4/平山優太(A3・福島119期)
5/石塚慶一郎(A3・和歌山119期)
6/窪木一茂(A3・福島119期)
7/北井佑季(A3・神奈川119期)
8/渡口勝成(A3・山口119期)
9/梅田加津也(A3・神奈川119期)
【レース展開】
誘導以下、2金田-7北井-9梅田、1徳田、8渡口-3米嶋、4平山-6窪木、5石塚で周回を重ねる。平山が青板BSから上昇開始するのに合わせて渡口も踏んでいくが、赤板では前受けの金田が渡口を突っ張っいく。神奈川ラインの先制で、中団に渡口、6番手に石塚、7番手に平山、最後方に徳田で打鐘を通過。打鐘後1センターで平山がスパートすると、最終1コーナー過ぎに金田を捕らえて先頭に立ち、福島両者が先手を奪還。最終2コーナーから北井が自力に転じて捲りを放つと、平山後位の窪木も番手から捲りで応戦するも、北井が捲り切って先頭。そのまま後続を5車身離して1着ゴール。2着に窪木が入るも、内側追い抜きにより失格。神奈川3番手回りだった梅田が2着、渡口が3着にそれぞれ繰り上がった。
【レインボーカップチャレンジファイナル・結果】
2車単7-9 470円(1番人気)
3連単7-9‐8 6,660円(14番人気)
決まり手:捲り-マーク
1着/北井佑季(A3・神奈川119期)
結果として、僕と梅田君でワンツー決められてよかったと思います。どういう形でも主導権を取るというのが一番ラインで決まりやすい戦い方だと思っていたので、金田君が突っ張ってくれたと思います。金田君が行けるところまで行く強い気持ちで走ってくれたので、僕としては彼の気持ちに応えて、梅田君とワンツー決められるようにと走りました。サッカーを引退してからずっと師匠、高木隆弘さんに朝から晩まで面倒を見ていただいていますし、偉大な師匠に追いつけるようにという気持ちでやっていきたい。長い距離を踏めるのが自分のいいところなので、積極的なレースを繰り返していく中で結果を出して、A級(1班)、S級と進んでいけたらと思います。
2着/梅田加津也(A3・神奈川119期)
同期でみんな脚があるので、いろいろなことを想定していましたが、最後は北井さんの後ろを離れてしまったのが少し悔いが残ります。(北井さんと)ワンツーで結果は良かったと思うのと同時に、課題も見つかったので、次のレースは気を引き締めて頑張りたいと思います。A級1、2班になるとタテ脚のある方、ヨコの動きなどさらにレベルが上がるので、練習も含めてより一層気を引き締めていきたいと思っています。
3着/渡口勝成(A3・山口119期)
(神奈川勢の)2段掛けの気持ちが強くて、スピードも出ていたので捲ることができなかったです。結果3着で、米嶋さんには感謝です。これからもやることは変わりなく、先行主体に自分でレースを動かしていけたらいいなと思います。A級1、2班に上がって、まだ苦戦すると思いますが、どんどんレースに慣れて、A級でも優勝して、できれば再来年にはS級に上がれるように頑張りたいです。地道に泥臭く、上を目指して頑張っていきます。
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深谷知広選手が佐世保記念で獲得した賞金の一部を佐世保市に寄付しました。
【深谷選手コメント】
この時勢、開催には色々な負担があると思います。その中で、お客さんも入り始めていますし、選手も動き始めているので、このような状況が1日も早く収束してくれたらと。コロナ対策に使ってもらえれば、業界が盛り上がっていく一歩になるという思いもありますし、競輪選手としての存在意義もしっかり示していきたい。このような活動を継続的に行なって色々支援できたらと思います。(P-Navi編集部)