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【G1開催後の自己分析】鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.44

2025/05/20 (火) 13:10

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.44

こんにちは!

岐阜の第3回オールガールズクラシックG1、応援ありがとうございました!! 連日、名前を呼んで応援してくださる方がたくさんいて、とっても力になりました! やっぱり応援が多いと気持ちも入るし気分も上がります。いつもありがとうございます!

オールガールズクラシック初日。外をのび1着でゴールした6・鈴木奈央選手

レースが終わって、自己分析をしました。
記者の方にも少しお話しさせていただき、記事にもなっていたのですが、私の中で山口真未さんが引退されたことが大きかったです。
自分のやるべきこと、甘えられなくなった環境に変化を感じ、無意識のうちに責任感を強く持ち、練習に打ちめていたことが今回の成績に表れたのかなと思いました。山口真未さんから教えていただいたことを生かして、自分で考え、皆で切磋琢磨できたことが良かったんだと思います。
決勝まであと少しで、いつもならこの成績なら満足してしまうところでしたが、「悔しい」と思えることができたので、私もまだまだ頑張れるなと感じました。ダッシュがずっと課題ですが、少しずつ強い選手にもついていけるようになって自分でも成長が感じることができて嬉しかったです。

元々、強い選手が集まったレースの方が好きだと感じていましたが、G1が終わってから、渡邉一成さんと練習している時に、「強かったね! G1レースでは普通開催とは違くペースが落ちることがあまりないから、ハイペースが得意な奈央ちゃんには合ってるんだろうね!」と言っていただき、レース自体が自分の得意スピードなんだと気づくことができました。

自分のケイリン選手としての長所ってなんだろう?と悩む時期もありました。
自転車競技では中長距離をずっとやっていたので、長く踏むのが得意だけれど、そもそもケイリンでは400mバンクなら打鐘から600mしかないし、どうやっても長所を活かせないと悩むこともありましたが、一成さんの一言で、何だか中距離時代に頑張ってきたことが今でもケイリンに生かせてると思うと、少し報われた気がしました。

とはいえ、ところどころで千切れかけてしまっているところもありましたし、これからも課題はダッシュです。一瞬の反応、瞬発力です。そこが上がれば、もっと戦えると感じたので、目標が明確になりました。良い時も悪い時も、変わらず応援してもらえるように、また少しずつ頑張っていきます。

ファンの声援に応える

そして、6月に岸和田で開催される「第3回パールカップG1」にも出場が決まりました!! ギリギリのギリギリ、最後の1人で入ることができました。ラッキーチャンスを生かせるように。岸和田競輪場へ応援に来ていただけると嬉しいです。また、「なおコール」してくださいね!(笑)

毎月のコラムで、自分の思っていること、感じたことを文字にすることで、改めて強く実感することができ、とても良い機会をいただけているなと感じています。これからも自分の思ったことや感じたことを素直に書いていけるコラムにしたいと思うので、読んでいただけたら嬉しいです!

今後の出場予定は
5月29日〜31日 川崎F2ミッドナイト
6月9日〜11日 岐阜F2
6月17日〜19日 岸和田G1パールカップ
6月20日 岸和田競輪場イベント(場内トークショー)
6月27日〜29日 大宮F2モーニング

※文中の写真はP-NAVI編集部が撮影
(P-NAVI編集部)

自転車ストーリー

鈴木奈央

ガールズケイリンでは110期生(ガールズ5期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校1位の成績を上げる。2016年7月に静岡競輪場でデビュー。2戦目の平塚で初優勝。2023年12月の前橋で通算14回目の優勝を果たしている。また、2023年3月7日に佐世保競輪場で通算100勝達成した。自転車競技では2017年11月にUCIトラックサイクリングワールドカップ第2戦(イギリス・マンチェスター)において女子チームパシュートに出場、同種目の日本初となる銅メダルを獲得した。

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