2019/06/02 (日) 13:05
車券、馬券、舟券……普段、みなさんはどのようにして購入されていますか?
本場はもちろんのこと、今はネット投票や場外発売場も充実していますね。
その昔、インターネットもない時代。
場外発売場もない、券を買うなら本場に行くしかない。
以前、父から聞いたある話に衝撃を受けました。
若い頃、競艇ファンだった父でありますが。
(*時代が時代なので「ボートレース」ではなく、「競艇」なのです)
舟券を買う時は、マークシートを塗って自動発売機。
あるいは売り場のお姉さんがいる窓口へいきますよね。
しかし、父親が競艇を嗜んでいた頃はマークシートがない、自動発売機もない。
それでは、どうやって買っていたのか!?
例えば、2連単=『1-2』を買う場合。
『1−2』と、書かれた窓口へいき、口頭で伝えていたとのこと。
違う買い目を買う場合はそれぞれの窓口に移動して買う。
そんなシステムだったのです。
今よりもお客さんの数が多い時代。
本命の窓口は長蛇の列、穴の窓口は空いている。
本命の列がなかなか終わらないので、昔はしょっちゅう締切時間が延長していたらしいです。
列の長さに苛立って、結構な怒号も飛び交っていたという血気盛んな時代。
そのような時代を経て、現在は本場発売に加え、電話投票、ネット投票。
さらにはサテライトやボートピアなどの場外発売場も全国各地に広がっています。
場外施設では投票するだけでなく、選手トークショーや抽選会。
また、競技関係者などによるレース予想会なども行われています。
先日、私も場外車券場であるサテライト成田の中にあるオートレース成田にて行われたオートレース予想会の予想パネラーを務めさせていただきました。
こちらの施設では、オートレースや競輪だけでなく競馬を楽しむこともできます。
当日は日本ダービーが開催されこともあり、施設内は多くの公営競技ファンのみなさんで賑わっておりました。
成田国際空港の近くにあるこちらの施設。
ですので、出国前に勝負!ということも可能な素晴らしい立地!
予想会は3月に石狩にて初めてやらせていただきましたが、その時は対決形式。
(その時の様子はこちらです)
よって、今回は初めて1人で予想会を担当することになりました。
この日は浜松オートG1ゴールデンレース最終日。
当日は1Rから万車券が続いたこともあり、なかなか的中せず。
予想パネラーとして呼んでいただいている立場上。
早く的中を出すことで、予想会をご覧いただいている方々、オートレース成田の関係者の方々に安心していただきたい!
そして、信用を得たい!という心の叫び。
序盤での連敗スタートを見たオートレースファンの方から
「矢尾ちゃん(伊勢崎オート・リポーター)の予想会の方が当たってるよ!」
と温かい?激も頂戴しました。
せめて矢尾氏には勝たないと!次は呼んでもらえないかも知れない!?
そんな危機感からなのか???
少しずつ的中が増え、万車券の多い中、3R/12Rを的中させることができました!
ということで、安心して昼食にありつけました。
(施設内にあるレストランのモツ煮定食を。こちらのレストランは安くて種類も豊富ですよ!)
さて、この日は競馬界大注目の日本ダービー。
「せっかくなので、オートレースの予想会の合間にダービーの予想も」
そのようなオーダーも入りまして、急遽、日本ダービーの予想も。
買い目をホワイトボードに書いたところ、最前列に座っておられたファンの方が苦笑い。
なにぶん、競馬の方はまだまだの身でして。
しかし、予想をしたうちの1頭は3着に!
全く見る目がない訳ではないようです!?
レースの合間には施設内を見学。
その際、恐らく、ここでいつも顔を合わせているんだろうなというグループをチラホラ見かけました。
ただ、レースを観る、買うだけではないのです。
公営競技をキッカケとしてコミュニティに集う。
そこに集まった方々で公営競技をキッカケに、コミュニケーションを育むという地域のランドマークのような存在になっている。
そして、レースが始まると、一緒に観ることで生まれる一体感。
レースが終われば、レースについて各々が語り合う。
気軽に集まれて、楽しめる場としても、こうした施設の存在というものは大きなものだなと感じました。
チャリ・ロトさんがプラザ展開しているのも、こういう狙いがあるのかも知れません!?
尚、この日は地域のイベント『成田ツーデーマーチ』が行われており、サテライト成田さんも給水ポイントとして開放。
この日はまだ5月だというのに真夏のような天候でした。
ですから、参加者のみなさんがエアコンの効いた施設内でも休憩されていました。
「施設のことは知っているけど、入ったことはない」
きっとは普段は公営競技に馴染みのない方々。
そのような方々もこういったイベントをキッカケに、もっと公営競技を身近に感じてもらえたら嬉しいなと、強く思った1日でした!
森泉宏一(もりいずみ・こういち)
1984年5月8日生まれ
東京都出身 広島県・富山県育ち
父親の影響もあり、学生時代は野球に打ち込む
25歳の時、ボートレースで公営競技実況デビュー
2017年4月から伊勢崎オートでオートレース実況を始める
公営競技実況の他、プロアマの野球実況
さらにはイベントや展示会の司会
広告モデルや話し方教室講師などでも活動
野球好きの選手からの誘いもあり、
伊勢崎オートの野球チーム「キラッツ」に入部
しかし、デビュー戦において投手で二桁失点を喫する
その為に最近、オートレース界隈でその実力が疑われている
某選手からの「投げるスタミナがあるだけで助かっている」
という慰めの言葉が唯一の救い
森泉宏一
生まれは東京、育ちは広島、富山。学生時代に喋りの仕事を志し、2009年にボートレース実況でアナウンサーデビュー。2017年からはオートレース実況も始める。現在はYouTube配信番組などの出演も多く、「チャリロト劇場 燃えろ!!オートレース」出演時はMCも務める。パーフェクタナビでは「森泉宏一の実況天国」コラム連載中。プライベートでは2022年に年間100本の万車券的中を達成。試走タイムが出ない選手や逃げが得意の選手を好む傾向にある。公営競技を含めた日々の仕事の様子などを投稿している「森泉宏一のモーリーチャンネル」も絶賛更新中。