2019/04/30 (火) 06:18
いよいよ松戸競輪場でG1第73回日本選手権競輪が始まりますっ!
6つあるG1の中でも特別な開催のように感じるダービー。優勝選手が獲得する賞金額、さらに6日間という一節の長さに、選手もファンも気合を入れて挑まなければならない開催ですよね。
私も松戸競輪場の事前PRで東の新聞社周りに参加させていただきました。
「6日間、ニコ生・チャリチャン出演し、ひたすら車券を買います」なんて話しをすると、新聞記者さんからは「ダービーの資金はいくらご用意されますか?」と、尋ねられてしましました。6日間という長丁場は選手にとっても調整が重要になってくると思いますが、ファンにとっても投票資金の調整が非常に難しいところです。
さらに言えば、南関東に身を置く私としては、先週の川崎G3ナイターから始まり、平塚F1チャリロト杯、伊東G3からの松戸G1ダービー。この後には平塚G3も待っているという“お祭り騒ぎ”が続きます。
「なんとか最後まで生き抜いて、この“お祭り騒ぎ”を楽しみたいっ!」
ですから、川崎G3、伊東G3での資金調達を目論んでいたのです。
スタートダッシュは良好、川崎G3は回収率120%で微増。
「よしよし、大事なのは負けないこと」
お金を減らさず、コツコツ増やすことこそが長く楽しむ秘訣ですから。
しかし、続く伊東G3でやってしまいました。的中回数だけを見れば、48R中17回と、野球で言うならば、3割バッターというレベル。しかし、実際は会心の一撃が野手の正面を突いてゲッツー的な……そう、トリガミ(購入金額より払戻金額が少ないこと)を積み重ねてしまったのであります。
雑な買い方をしていることを神様は見逃しませんね。買っては減り、当たっても減る悪循環……ジワジワと、追い詰められて、私のお財布の中身は軽くなる一方。ついにはダービー用に残しておいた資金を除いた残高は僅か22円。ダービー資金をキレイなまま残したいという変なプライドもあり、生活費から車券購入資金を捻出することを余儀なくされました。
泣く泣く手放す諭吉さん。でも、大切な生活費も入金してしまえばこっちのもんです。“水を得た魚”ならぬ“購入資金を得た私”って、実際は得てはいないのですが(苦笑)。それまでの気持ちは切り替えて、生き生きと勝負に挑んでいきました。
そして、やってきた最終日の11R。“トルーマンキラー”と、呼ばれつつある阿竹智史(徳島90期)選手に地元の渡邉豪大(静岡110期)選手、岡田征陽(東京85期)選手が各ラインを引っ張る3分戦。積極性では渡邉選手ですが、私は阿竹選手の先行と読んで車券を買いました。
実際、レースは展開バッチリ!阿竹選手の先行でレースが進んでいきます。3連単での勝負は避けて、保険の意味合いで色々な賭式で買っていたし、これは当たるしかないっ!そう思っていた矢先の最終第4コーナー……競輪は本当にゴールするまで分かりませんね。4着までに入った全員を買っているにも関わらず、どの買い目も当たっていない。しかも展開まで読み通りのレースで予想以上の高配当という結末。
思いがけず本気の勝負だったのにと、気付かされる時はよくあります。例えば、友達だと思っていた人に恋人ができたことで傷心、初めて恋心を抱いていたことを思い知らされるような。これに似たレース後の胸の痛み、虚しさ、悔しさ、心のざわつきはまさに失恋の痛み(高配当の結果でなおさらというところもありますが)のようでした。決勝を前にして胸の痛みを抱えた私、その後のS級決勝の結果はご想像にお任せします。
G1ダービーを目前にして、雑買いの危険性、車券に込める気持ちの大切さを改めて“競輪の神様”から注意されたような気がしました。大好きな競輪に真摯に向き合うことこそが競輪で勝つための秘訣なのだ!そのように信じて、まだまだ続く連戦を戦い抜きたいと思いますっ!!
木三原さくら(きみはら・さくら)
1989年3月28日生 岐阜県出身
2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている
木三原さくら
2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。