2019/04/10 (水) 12:58
新年度になり、先日は世間の注目を集めた新元号が発表されましたね。
『令和』……私のパソコンでは一発で変換されません。
というより、既に対応している機種や変換ソフトはあるのでしょうか!?
意味も気になりましたが、職業柄、アクセントが気になって、気になって仕方がありませんでした。
いわゆる『れ』を高く読む“頭高”なのか?
どこにもアクセントを付けない“平板”なのか。
当日は音を出せる場所にいなかったので、そればかりが気になってしまう新年度初日でした。
その前日まで行われていたのは伊勢崎オート『第27回日刊スポーツ杯』で、オートレース界の年度末を締めくくる最後のレースでもありました。
最終日である3月31日、優勝戦前の1Rから3Rでは今節限りでヘルメットを脱ぐ3選手がラストラン。
岩井寛(伊勢崎14期)選手、野崎利明(伊勢崎17期)選手、岩野守(飯塚12期)選手が出走しました。
地元の岩井選手と野崎選手は逃げ切って1着!
岩野選手は掲示板まであと少しの4着でしたが、無事に完走して、走路に別れを告げたのです。
そして、迎えた優勝戦。
このシリーズ、地元のエース格となった早川清太郎(伊勢崎29期)選手が制しました!
レース後には師匠の野崎選手が出迎え、下の2ショットです。
優勝インタビューでは引退する師匠の話題になると、早川選手の目からは涙がとめどなく溢れてきます。
野崎選手とは、選手になってから師弟関係になったそうです。
レースや整備以外にも、生活面の指導などもたくさん受けたという早川選手。
そんな師匠へ最高の贈り物。
強くなった姿、成長した姿を目の前で見せた早川選手。
「今年こそっ!」
師匠が、そして、ファンがSGタイトル獲得を待ち望んでいます!!
タイトル獲得時は是非とも“嬉し涙”を見せて欲しいですね。
インタビュー後のウイニングランを見送っていく、師弟のこの画は実に感動的でしたね。
危うく私の目からも涙が出そうでした。
(隣の中林キャスターは既に泣いておりましたが)
このような感動的なストーリーもあり、伊勢崎オートの年度末開催は幕を下ろしたのであります。
既に発表させていただきましたけれども。
早川選手が優勝したレースを以って、私は伊勢崎オートのレース実況から一旦、離れることになりました。
SNSなどでも、みなさんから数多くの温かいお言葉を頂戴しました。
そこでもお伝えしましたが、あくまでも“一旦、離れる”ということです。
決して「さよなら」ではありません、「またね」なのです。
伊勢崎オートの放送スタジオは本当に居心地が良く、スタッフのみなさんは出演陣の我々がいつも仕事をしやすいように考えて下さっています。
“実況から一旦、離れる”ということも寂しいのですが、それ以上にそんな心優しい番組スタッフのみなさんとお別れする方が胸の詰まる気持ちになります。
ただ、これも既にお伝えしましたが、決してオートレースから完全に離れるという訳ではなく、今後も関わっていく予定です。
はい、今までとは違う角度からオートレースに関わります。
そういった場所でもさらにオートレースを学び、また、いつか伊勢崎オートの実況席に戻れるよう精進していくつもりです。
さて、オートレースには今後も関わらせていただくと、お伝えしましたが。
早速、4月末に浜松オートへ足を運びますっ!!笑
4月27日から開催されるSG第38回オールスターオートレース。
こちらの3日目と4日目、場内イベントや優勝戦進出選手インタビューなどでお邪魔させていただくのです。
5月にはサテライトの方にも伺わせていただく予定です。
今までとは違う形にはなりますが、オートレースに携わらせていただけること。
そして、今後もオートレースファミリーのみなさんにお会いできることを大変嬉しく思っておりますので、これからも宜しくお願い致しますっ!!
最後に、このコラムのタイトル「実況天国」ですが。
3月某日、都内某所にて
「実況から一旦、離れることになりますけれども、連載コラムはどうしましょうか?」
と、Perfecta Navi編集長と密会&密談!?
「取り急ぎ、このまま継続で。『実況天国』って、タイトルもコラムもせっかく浸透してきたことですし」
という結論に至り、連載もタイトルも続投することになりました(笑)。
それもあって……という訳ではないですが。
次回コラムから『公営競技実況を始めたキッカケ』をシリーズ化、更新していこうと思います。
「喋りの仕事は目指していたけれども、実況は絶対に無理っ!」
だと思っていた男がどのようなキッカケで、公営競技のレース実況を始めたのか?
その他に実況関連で計画しているのは……私以外の実況アナウンサーへのインタビュー。
これについてはかなりの不定期連載になると思いますが、実現できるよう頑張ってみますっ!!
森泉宏一(もりいずみ・こういち)
1984年5月8日生まれ
東京都出身 広島県・富山県育ち
父親の影響もあり、学生時代は野球に打ち込む
25歳の時、ボートレースで公営競技実況デビュー
2017年4月から伊勢崎オートでオートレース実況を始める
公営競技実況の他、プロアマの野球実況
さらにはイベントや展示会の司会
広告モデルや話し方教室講師などでも活動
野球好きの選手からの誘いもあり、
伊勢崎オートの野球チーム「キラッツ」に入部
しかし、デビュー戦において投手で二桁失点を喫する
その為に最近、オートレース界隈でその実力が疑われている
某選手からの「投げるスタミナがあるだけで助かっている」
という慰めの言葉が唯一の救い
森泉宏一
生まれは東京、育ちは広島、富山。学生時代に喋りの仕事を志し、2009年にボートレース実況でアナウンサーデビュー。2017年からはオートレース実況も始める。現在はYouTube配信番組などの出演も多く、「チャリロト劇場 燃えろ!!オートレース」出演時はMCも務める。パーフェクタナビでは「森泉宏一の実況天国」コラム連載中。プライベートでは2022年に年間100本の万車券的中を達成。試走タイムが出ない選手や逃げが得意の選手を好む傾向にある。公営競技を含めた日々の仕事の様子などを投稿している「森泉宏一のモーリーチャンネル」も絶賛更新中。