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『森泉宏一の実況天国』Vol.8

2019/03/17 (日) 05:51

『森泉宏一の実況天国』Vol.8

今年2019年も既に6分の1が終わり、早くも3月半ば。
気温も上がり、春の陽気が近付いていますね。

このコラムを書く前に、とあるお寺に寄りました。
元々、そのお寺に用はなかったのですが、寺内でキレイに咲く花を目にして、車をUターンさせ、お寺へ足を運ぶことにしました。

花を見て、心が穏やかになった反面……気付けば春を感じる季節になり、今年になって自分はまだ何一つ成し遂げていない現実に落ち込んだりしました(苦笑)。

さて、今月初めに伊勢崎オートで行われました『第40回デイリースポーツ杯』ですが、この開催は鈴木圭一郎選手(浜松32期)のスーパーハンデが最大の関心事となったシリーズ。
その鈴木選手は難なく勝ち上がり、シッカリと優勝戦進出。
しかし、最終日に行われた優勝戦は大波乱!
鈴木選手がレース序盤で落車するアクシデント!!
レースは早い段階で混戦の様相に。
そのような中、地元選手の2人がレースを引っ張ります。
逃げる生方将人選手(伊勢崎27期)と、追う吉田恵輔選手(伊勢崎29期)でした。
共に、デビュー初優勝を懸けた争い!
レースは完全に2人の世界に。
終盤、吉田選手が必死に追う展開も、生方選手が凌ぎ、そのまま逃げ切り!!

見事にデビュー初優勝を飾りました。
しかも完全優勝という快挙!!
2001年のデビューから約18年、記念すべき日となりました。
前日の準決勝戦で自身初の3連勝を達成し、その勢いで頂点まで登り詰めたのです。

レース後のロッカーで、生方選手の姿を発見!!
ホッと、されている様子が印象的でした。
インタビューも含め、涙は確認できず。
もしかするとレース場を後にし、徐々に実感が湧いてきて……ということもあったのかも知れません。

この節は3日目の準決勝戦までが実況担当。
優勝戦は担当ではありませんでしたが、こういった選手にとっての“一生に一度”という瞬間に立ち会えるのは、実況アナウンサーとして嬉しいことの一つであります。
デビュー戦、初勝利、初優勝、初の記念タイトルなど、選手にとって1回限りの出来事。
その時を担当する実況も特別な思いはあります。
記念レースの優勝戦並みの緊張感で、レース実況に臨んでいるのです。

嬉しかったことと言えば、以前、とある男の子に出会いました。
話しを聞けば、男の子は将来、オートレースの実況アナウンサー志望とのこと!!
選手ではなく、こっち側(実況)になりたいという子は初めてでした!!
男の子は小学3年生くらいかな!?
この先、男の子がどんな人生を歩んでいくのか?
個人的にとても興味深いです。

今の志を貫くのか?
はたまた全く違う職業に興味を持つのか?
もしも実況アナウンサーへの思いが変わらなければ嬉しいことですが、人生どうなるかなんて、誰にも分からないですからね。
僕だって、彼くらいの年齢の時にアナウンサーになろうなんて、これっぽっちも考えていませんでしたから。
(当時の僕は、タクシーの運転手になりたかったのです)

ただ、男の子から「僕みたいになりたい」と、言われた時はとても嬉しかったし、その男の子にとっての憧れでなければならないという気持ちにもなりました。
この流れで“嬉しかったこと”だけでなく、“恥ずかしかったこと”や“困ったこと”などを書いてみようとも思いましたが、かなりの長文になりそうなので、今回はここまでに(笑)。
4月以降に『実況アナウンサーになったキッカケ』など、まとめて連載していきたいと考えております。

さぁ、伊勢崎オートは3月18日から3日間開催となる『第40回東京スポーツ杯』です!

出場選手は_こちら_を確認!

この出場選手の一覧をご覧になって分かるように、今回はオールB級選手による戦いで『B-BATTLE』と、銘打たれたシリーズです。
今月いっぱいで選手生活にピリオドを打つ選手も多数参戦。
オートレース界に多大なる貢献をされてきた選手のみなさんへ、温かいご声援をお願い致します。

今回、僕は実況担当ではありませんが、その代わりに最終日となる20日(水)にロッカーリポーターを。
そして、優勝選手インタビュアーを担当しますっ!
初めて担当する仕事にかなり緊張しておりますが、どうか温かい目で見守っていただけたら幸いです。

さらにこの開催が終わりましたら、僕は北海道へ飛びますっ!!
理由は下の通りです。

サテライト石狩さんの中にありますオートレース石狩にて行われるイベントに出演させていただくことになりました。
当日は浜松オート実況担当の島田祐希さんとの予想&公開実況対決を実施!
自腹で車券勝負、負けた方は払い戻し金も没収という凄まじく過酷なルール。
これは絶対に負けられませんっ!!
車券勝負よりも公開実況の方がプレッシャーがありますけれども(苦笑)。
北海道にお住まいのみなさん、24日(日)はオートレース石狩へ是非、お越し下さい!!

【略歴】


森泉宏一(もりいずみ・こういち)
1984年5月8日生まれ
東京都出身 広島県・富山県育ち

父親の影響もあり、学生時代は野球に打ち込む
25歳の時、ボートレースで公営競技実況デビュー
2017年4月から伊勢崎オートでオートレース実況を始める
公営競技実況の他、プロアマの野球実況
さらにはイベントや展示会の司会
広告モデルや話し方教室講師などでも活動
野球好きの選手からの誘いもあり、
伊勢崎オートの野球チーム「キラッツ」に入部
しかし、デビュー戦において投手で二桁失点を喫する
その為に最近、オートレース界隈でその実力が疑われている
某選手からの「投げるスタミナがあるだけで助かっている」
という慰めの言葉が唯一の救い

実況天国

森泉宏一

生まれは東京、育ちは広島、富山。学生時代に喋りの仕事を志し、2009年にボートレース実況でアナウンサーデビュー。2017年からはオートレース実況も始める。現在はYouTube配信番組などの出演も多く、「チャリロト劇場 燃えろ!!オートレース」出演時はMCも務める。パーフェクタナビでは「森泉宏一の実況天国」コラム連載中。プライベートでは2022年に年間100本の万車券的中を達成。試走タイムが出ない選手や逃げが得意の選手を好む傾向にある。公営競技を含めた日々の仕事の様子などを投稿している「森泉宏一のモーリーチャンネル」も絶賛更新中。

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