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【今の心境】去年のグランプリと今年のグランプリは違う

2020/12/15 (火) 13:59

現時点の賞金ランキング1位・松浦悠士選手の連載(月1回)が本日よりスタートします。競輪界の最高峰で毎回胸熱くなるレースを繰り広げる松浦選手、その声をストレートにお届けします。
記念すべき第一回目はKEIRINグランプリ2020が刻一刻と迫る中で「今思うこと」をテーマに書いてくれました。


はじめまして! 広島の松浦悠士です

 みなさんはじめまして。ホームバンクは広島、98期の松浦悠士です。現在30歳、競輪選手としては、デビュー11年目を迎えました。S級S班に所属しています!

 座右の銘は「日々感謝」です。何事も人のせいにせず、良いことは関わってくれた方のおかげ、悪いことは自分に原因があると思い、自身の成長とともに、関わってくれた方への感謝の気持ちをもって過ごしています。

 趣味はスイーツを食べることです(笑)。甘い物が大好きですが、体重や身体のことを考えて我慢する日々をすごすこともあります(泣)。

「日々感謝」を胸に刻み戦っている(写真:本人提供)

今年は過去最高の成績

 今年一年間を振り返ってみると、過去最高の成績を残すことができました。
 年明けからGIII(和歌山)を優勝することができ、オールスター(名古屋)ではGIタイトルも獲得することができました。

 このオールスターの優勝でグランプリの権利を手にするのですが、この時はグランプリが決まったことよりも、ファン投票で選ばれたオールスターのタイトルが獲れたこと、脇本さんに勝てたことがとても嬉しかったです!

もちろんこの時点でグランプリ出場が決まったのも嬉しかったですが(笑)。※昨年は最後のGI「競輪祭」で確定

オールスター競輪(GI)を制するなど1年を通して好調を維持した(写真:本人提供)

 正直調子のよくない日もあるにはありましたが、一年間安定して走れ、なんとか競輪祭までは決勝戦をはずすことなくこれました。※競輪祭までの連続決勝進出記録は23を数えていた

 競輪祭では失格してしまったのですが…

失格を取り返すために

 実は失格こそ多くはないのですが、昔はよく転ける危ない走りをしていました。 2018年頃から転けないように気を付けて走るようになり、脚力も技術も上がったように思います。

 それだけに失格はかなりショックでしたし、自分のしてしまったことにも責任を感じました。僕たち選手はいい走りをみせることでしか取り返せないと思いますので、失格で迷惑をかけた分までグランプリ、そして2021年を頑張ります!

前を向いて次の戦いを見据えている(写真:本人提供)

去年とは違う今年のグランプリ

 まずはグランプリを清水君とまた今年も一緒に走れることがとても嬉しいです! 対戦相手も強力ですし、どう戦うかは今から決めるのですが…

昨年に続き中四国ゴールデンビで連携(立川GP公開練習時の様子:本人提供)

 平塚バンクは得意でも不得意でもない印象ですが、平塚の敢闘門が好きなんです。出ていくときに気持ちが高ぶってくるような感覚になります!

 グランプリ出場がかなわなかった一昨年までは夢の舞台、見る側でしたが、昨年からは走る側となり、『目標の舞台』にすることができました。

 今年は昨年よりもグランプリに対して気持ちの準備が早めにでき、初めて尽くしでわからないことばかりだった昨年よりもレースに集中できるのかな、と思います。そういった意味では、昨年の経験が今年は活きてくると考えています。さらに今年は昨年のとても悔しい思いがありますので、昨年以上の力が出せることでしょう!

 次回のコラムで良い報告ができるように、優勝を目指して戦ってきます。是非とも応援をよろしくお願いします!

これからのコラム

 このコラムでは競輪ファンのみなさんに僕自身の声をしっかり届けていきたいと思います! 出場レースを振り返ってみたり、日常生活や競輪雑学なんかも書く機会があるかもしれません。(質問も受け付けています!)

 また、まだ競輪を知らない人にも見てもらえるように熱いレースをして、競輪の魅力も伝えていけたらなと思います! これからのコラムにも期待してください!

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松浦悠士の“真っ向勝負!”

松浦悠士

Matuura Yuji

広島県広島市出身。日本競輪学校第98期卒。2010年7月熊本競輪場でレースデビュー。2016年の日本選手権競輪でGⅠ初出場、2019年の全日本選抜競輪では初のGⅠ決勝進出を果たす。2019年の競輪祭でGⅠ初優勝を飾り、同年KEIRINグランプリにも出場。2020年のオールスター競輪では脇本雄太との死闘を制し、優勝。自身2つ目のGⅠタイトルを獲得した。ファンの間ではスイーツ好き男子と知られており、SNSでは美味しいスイーツの数々を紹介している。

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