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【ゴールド・ウイング賞予想】平原康多断然ムードに待ったをかけるのは

2021/04/13(火) 08:00 0 4

4月15日(木)より西武園競輪場ゴールド・ウイング賞 (GIII・最終日4月18日)が行われる。主力選手の近況や、レース展望を闘う競輪記者・町田洋一氏に伺った。

断然の主役候補として登場する平原康多

今シリーズは“平原祭り”になる

 今シリーズは当然“平原祭り”になる。平原自身、同じ地元開催でも大宮よりホームバンクの西武園に思い入れがある。過去、当地の記念は59周年(平成21年)、60周年(平成22年)と連覇。それから勝てない時期が続いたが、一昨年の69周年で9年ぶりに優勝した。レースは目標の小林泰正が早々と落車するアクシデント。その後は和田健太郎が先行する形になり番手の山賀雅仁と併走。1コーナー過ぎに山賀を飛ばして3角から番手発進のレースだった。

 今年はもっと楽に勝ちたく、後輩の黒沢征治森田優弥を上手くリードする。森田との連係では今年の大宮記念で優勝と結果を残している。立川記念、大宮記念と連覇し、大垣記念でも優勝。GIの全日本選抜、GIIのウィナーズカップは悔しい結果に終わったが、直前の四日市記念では絶好調に近い深谷知広を捲り、諸橋愛に差されはしたがワンツーを決めている。西武園競輪場では来年、ナイターでのオールスター開催が決まっており、今の地位が簡単に崩れるとは思えない。

SS守澤太志と和田健太郎が参戦

 その他のS級S班の選手は守澤太志和田健太郎の2人。共に“ショート捲り”はあるが、基本的にマーク選手。守澤は練習仲間の渡邉一成高橋晋也と連係して、打倒平原を目論む。渡邉も高橋もナショナルチームを卒業し、漢字の“競輪”選手らしくなってきた。守澤もS班として責任のある走りを演じている。四日市記念の決勝は、深谷の番手で平原の捲りを止められたと言う評論もあるが、そんな声を吹き飛ばすような活躍に期待したい。

 和田は、一昨年の決勝で小林を落車させて失格。汚名返上の舞台になるし、連係実績のある野口裕史和田真久留を盛り立てて行く。

近畿は御大・村上義弘が登場、カギを握る中四国の町田太我

 近畿は大御所の村上義弘稲垣裕之が参戦。1班の先行選手が小森貴大だけと言うのは痛いが、村上は成績に関係なく凄みを増している。近況、自ら動くレースもやっており、京王閣ダービーに向けてアグレッシブに走って行く。

 相変わらず大砲不在で中部は苦戦模様。九州も目立った自力選手や若手先行選手が不在。今の九州は北津留翼山田英明山崎賢人頼みだし、今節のメンバーでは厳しい。中四国は取鳥雄吾と落車明けだが町田太我のデキがカギを握る。

状態が気になる町田太我

走りに躍動感がある森田優弥

 地元113期トリオの森田優弥黒沢征治植原琢也の中では、森田が一番躍動感がある。いわき平記念で番手回りでなければ優勝していたかもしれない。世間から間違った判断と言われただろうし、多少の後悔が本人にもあるだろうが、そこで得た経験をこのシリーズでぶつけてほしい。

躍動感ある走りを期待したい森田優弥

抜けた成績の尾方真生、負けん気強い高木佑真

 最終日の6レースで実施される、ガールズフレッシュクイーンは、116期、118期の選考期間での上位7選手での対戦。中でも尾方真生の成績が抜けている。直前の広島小倉で完全優勝し連覇。しかも自力での成績だし価値はある。増田夕華は3月開催の名古屋奥井迪相手にデビュー初優勝。西島叶子も直前の武雄で初優勝と急上昇している。アイドルレーサーの高木佑真だが、負けん気の強さは有名。新人らしからぬ走りをやっている永禮美瑠は自力より位置取りのレースになる。

負けん気の強さでガールズフレッシュクイーンに挑む高木佑真

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