最近はどうですか？ との問いには「少し前までちょっとメンタル的にキツかった」と話す。さらに聞いてみると自分のやりたいレースとラインで戦う組み立てとでは若干ズレがあると言う。

「今は自分のやりたいレースと、ライン戦の走りの狭間で考え過ぎているところがありました」と明かす。

　そんな迷いを払拭するきっかけとなったのが、前回の玉野だった。

「思い切って自分のレースをしようと決めて走りました。ホーム(残り半周の直線)とバック(向こう正面)をしっかり取れて、良い流れをつかめたと思います」

　果敢に踏み込んだ走りは、確かな自信へとつながったようだ。

　レースに関しては「メンバー的に引きつけて、引きつけてからの仕掛けの方が、(自分だけでなく)ラインにとっては良いと思います。まだ実力の伴わない先行になるとは思いますが頑張ってみます」。