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【ミッドナイト競輪予想】初日チャレンジ予選・第4Rは本命が鉄板/データ分析

2022/08/01(月) 20:00 0 6

【ミッドナイト研究所シリーズ・1】ミッドナイト競輪を楽しく遊ぶなら、まず初日のスタートダッシュは確実にキメておきたい。初日の前半戦と言えば、チャレンジ予選(開催によって異なる)。「チャレンジ予選はカタい」と言う通説もあるようだが、本当なのか!? netkeirin編集部がデータ検証したところ、予想に役立ちそうな興味深い結果が出た。さっそく車券戦術に活用してほしい。

ミッドナイト競輪イメージ(撮影:島尻譲)

ミッドナイト競輪の
「チャレンジ予選はカタい」のか?

 ミッドナイト競輪は、半分以上の開催で前半にチャレンジ戦(A級3班戦)が組まれている。

 チャレンジ戦はシード選手による「初日特選」がないため、初日は全4Rすべてが予選。チャレンジ戦には、毎年7月に70人近い新人選手が参入し、さらに毎年1月と7月にはA級1・2班から降班してくる実力者も参戦してくる。これらレベルの高い選手が全員ノーシードとなるわけだから、予選は特に力のバラつきが大きくなる。

 しかも、ミッドナイト競輪は競走得点順の車番のため、強い新人に率いられる主力ラインが「前受け→つっぱり先行」でそのまま押し切ってライン3人ストレート決着、なんていうことも結構多い。

 そのため、「チャレンジ予選はカタい」というイメージを持っているミッドナイト競輪愛好者も多いと思う。

 ではどの程度カタいのか。
 netkeirin編集部でデータ検証をしてみたところ、驚くほど極端な結果が出た。

 サンプルにしたのは、昨年(2021年)8〜10月の3か月間の、ミッドナイト競輪のチャレンジ予選全レース(対象39開催/156R)。

 7月は、新人の競走得点がデビュー直後でまだ落ち着いていないことと、降班直後の選手が高い競走得点を維持しているため、1番車が本命ではないことが多い。

 しかし8月を過ぎると、ある程度競走得点が落ち着いてきて、1番車=本命のレースが多くなる。また、秋口までは強い新人の多くがまだ特別昇班できずに残っているという面もある。

 そのため「8〜10月頃にカタいレースが多いのではないか」という推測で、対象期間をこの3か月としてみた。

ミッドナイト競輪では競走得点の高い順に1番車(白)、2番車(黒)…と並ぶ(写真はイメージ、撮影:島尻譲)

チャレンジ予選・第4Rが最もカタい!
1番車は「全39R中1着36回・2着3回」

 結果は、表①〜④のとおり。
 ※表中の第1〜4Rは全て初日チャレンジ予選

【表① 初日第1〜4R 車番ごとの1着回数】全39開催/156R分

車番第1R第2R第3R第4R合計
1番車16232636101
2番車778325
3番車654015
4番車71109
5番車02002
6番車10001
7番車21003

【表② 初日第1〜4R 2連単での1番人気・2番人気決着の出現回数】
全39開催/156R分

レース1番人気2番人気3番人気以下
第1R14520
第2R19911
第3R15817
第4R21810

赤字は、それぞれ2着同着が1回あり

【表③ 初日第1〜4R 3連単での1番人気・2番人気決着の出現回数】
全39開催/156R分

レース1番人気2番人気3番人気以下
第1R9525
第2R9822
第3R3729
第4R16518

【表④ 初日第4R 1番車選手の特徴と1着・2着回数】全39R分

1番車になった選手対象レース数1着2着
新人本命選手(新人不在のレースでの本命1Rを含む)35341
マーク選手(新人本命がいずれも2番車で、1番車はいずれもそのマークだったケース)422

1:新人本命の1番車をマークの2番車が差して1着、2連単2番人気の決着
2:このときの2着はいずれも2番車の新人本命で、2連単2番人気の決着
2:このときの1着はいずれも2番車の新人本命で、2連単1番人気の決着

 一般的に、1Rより2R、2Rより3R、3Rより4Rと、後半になるに従って競走得点の高い本命選手(多くは新人選手)が1番車になることが多いため、「後半になるほど1番車が強い」という予想通りの結果が出た。

 しかしそれにしても、第4Rの「鉄板」データには驚く。
 第4Rについてだけ見ると、全39R中、1番車の1着が36回(92%)、2番車の1着が3回(すべて1番車が2着)で、1番車の連対率は100%、3〜7番車の1着はゼロである(表①)。

 ちなみに、1番車1着の36回の内訳は、
・33回:新人の本命が1番車で1着
・1回:新人不在のレースで地元本命が1番車で1着
・2回:1番車がマーク選手で、新人本命を差して1着(いずれも2番車が新人の本命で2着、2連単はいずれも2番人気決着)

となった。

 反対に2番車1着の3回の内訳は、
・2回:2番車が新人本命で1着(1番車が新人のマークでいずれも2着。2連単1番人気決着)
・1回:1番車が新人本命で2着、マークの2番車が差して1着(2連単2番人気決着)

である。

 1番車の1・2着データと内訳は変わるが、全39Rで本命の1着がやはり36回(92%)、残り3回も2着で連対率は100%となっている。

データ分析で1番車の強さが際立つ結果に(写真はイメージ、撮影:島尻譲)

8〜10月のミッドナイト・チャレンジ予選
第4Rは「本命(1番車)がほぼ1着」

 上記のデータより、この時期(8〜10月)のミッドナイトのチャレンジ予選・第4Rは「本命(ほぼ1番車)がほぼ1着、負ける場合もマーク選手に差されての2着で、それ以外の車券はナシ」という極端な結果となった。

 3連単なら好配当も出てはいるが、基本は中穴配当まで。まれに大穴もあるが、本命は1着で2・3着が薄めというもの。

 ミッドナイトの場合、第4Rの本命は、だいたいはそのシリーズの優勝候補であり(まれに地元の新人が第4R、優勝候補が第3Rを走ることもあるが)、当然とはいえ、データを検証した結果から見ても本命が強すぎた!

 これからの季節、ミッドナイトの初日予選・第4Rは本命信頼で買うしかないようだ。

「低配当では面白くない」という人は、1・2着を本線(表裏)で固定して3着をひねってみるか、1着を本命で固定して2・3着をひねって少し広げて穴を探るのがオススメだ。

【参考】チャレンジ予選全体の3連単・1番人気の回収率は93.7%

 ちなみに回収率を見ると、初日1〜4R全体の2連単の1番人気決着の確率は約44%、平均配当184円で回収率は81.5%、3連単の1番人気決着の確率は約24%、平均配当は395円で回収率93.7%となった。

 第4Rだけに限ると、2連単の1番人気の回収率は74.8%、3連単の一番人気の回収率は131.8%である。

 配当もからめたデータとしてはサンプル数が少ないかもしれないが、チャレンジ予選の3連単1番人気は、まずまずの信頼度と考えてよさそうだ。

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