本来、シリーズリーダーになるはずだった橋本瑠偉が、病気欠場。A級では無双状態だったので、凄く残念。しかも、同県のパートナーになるはずの佐藤悦夫も病気欠場。これで今節の流れが、大きく変わってしまった。

　そこで主役は能代谷元とみたい。S級では通用しなかったが、A級戦では大活躍。完全優勝も含めて前期は4回優勝。しかも、全部決勝に進出しており、安定して能力の高い自在戦を見せていた。短走路のドームバンクだし、先行も含めて前々に攻める。

　番手は同県の柴田功一郎が点数を落としており、同じく自在脚質の柏木伸介。タテはシャープだし逆転も可能だ。柏木伸介の弟子の菅原裕太は前節のナイター開催を走ったばかりだ。

　好永晃も前期S級の選手。S級の点数を取れず1着もなかったが2着は4回取っている。A級での走りをS級でもやれれば、もうワンランク上の選手になれる。九州で谷元奎心を目標にする。

　埼京ラインも充実。栃木コンビのピンチヒッターに植原琢也と岡本大嗣が入った。植原琢也は1月開催の当地で優勝。その後は一進一退の状況が続いているが、ポテシャルは高い。6月開催でも荒木貴大と連係しており、初日と最終日は前後が変わった。基本は荒木貴大が前回りだが、逆もある。荒木は捲りのウエイトが高いが5月開催の伊東で優勝。

　地元は手島志誠が大将格。選手会の支部長を退任して、これからは選手1本で戦える。齋藤一茂は予選を突破しそうで、地元の恩恵で堀江省吾の番手を回れるかも。その堀江も着実に力を付けている。

　ガールズケイリンは、玉野でサマーナイトがあり裏開催。なのでビッグネームは不在だが、賞金も競走得点も変わらない。女王達が不在だし、参加メンバーは、みんな目の色を変えている。

　競走得点を一番持っている鈴木奈央が病気欠場。その追加斡旋が日野未来で、十分、主役を張れる。近況の大ヒットは松戸G3開催で行われた優勝だろう。あの女王の児玉碧衣を力で倒している。オールスターの出場も決まっており、グングン力がアップしており、年末のグランプリ出場も夢ではない。ただ、カントがきつい、ドームバンクを苦手にしており、そこは気になるところだ。

　次の評価が石井貴子。このバンクは相性が良く、強い自力選手が不在のシリーズは大得意。ジャンから一気にスパートして持ち味を発揮。

　ルーキーは松本詩乃と地元奥平彩乃が本デビュー。松本はルーキーシリーズを3場所走り、全部決勝進出。在所成績は6位で、学生時代から実績がある。スプリンターであるしドーム向きだ。奥平はサッカー出身で、まだ実戦に戸惑いを見せていた。神澤瑛菜も地元戦だし点数アップに必死だ。

※能代谷元選手は欠場となりました(7/12)