駅からスイスイ！ 都内からアクセス良好

　西武園競輪場は新宿から約1時間、西武鉄道「西武園駅」のすぐ目の前。都心からもアクセスしやすく、駅チカの好立地だ。

　駅を出ると競輪場までは屋根のついた通路があり、雨でも濡れずに場内まで行けるようになっている。この日は朝から猛暑日で、日陰を歩けるのが嬉しかった。

　入場料は無料。検温をすませて場内に入ると、バンクを360度囲むようにスタンド席があり、“スタジアム感”にテンションが上がる。

客席は屋根あり！ 日差し＆雨対策◎

　スタンド席には屋根があるので、ほとんどの席で雨や日差しが避けられるのが特長。オールスター開催中は猛暑が予想される。この日も朝から30℃超えの暑さだったが日陰は比較的過ごしやすかった。

　ちなみにこのバンクを客席が囲む造りと元々の地形から、上空に風が吹いていてもバンク内は風の影響を受けにくいのだそう。

　オールスター競輪開催時は1コーナー〜バックストレッチまでは開放されるので、好きな角度からレースを楽しもう！(※3コーナー〜4コーナーは閉鎖)

バンクが近い！ 臨場感味わえる特別観覧席

　ホームストレッチに面した施設の中が有料席になっている。 1階と2階にある特別観覧席の入場料は1,000円(本場開催時)。冷房の効いた快適さはもちろんのこと、バンクが近く臨場感もピカイチだ。

　中にある食堂「レストランサイクル」では、バンクに向かって座れる席がある。レースを観ながら食事することができるのは珍しいかも。

　スタッフの方にお話を聞いたところ、人気メニューはアジフライや500円ランチ(うどんorそば+いなりずし)だそう。涼みながらお腹を満たし、競輪も見られる… 一石三鳥になりそうだ！

セレブ気分♪ ロイヤルルームはお早めに

　3階にはロイヤルルームがある(入場料3,000円/本場開催時のみ)。バンクを一望できる眺めと、ゆったりしたソファ席が魅力だ。喫煙ルームや専用トイレも併設されており、「セレブ気分」が味わえる。

　ホーム正面からはゴールシーンを、4コーナー寄りの席からは最終コーナーの攻防が間近で見られる。座ってじっくり予想したい方にも、エキサイティングなシーンが見たい方にもぴったりだ。

　オールスター競輪開催時はロイヤルルーム・特別観覧席ともに満員になることが予想されるので、有料席をキープしたい方は開門(14時を予定)と同時に入場することをおすすめする。

“真夏の祭典”で抑えておきたい避暑ポイント

　 　猛暑のさなか、超アツいバトルが予想される「オールスター競輪」。
　無料ゾーンにも涼めるスポットがあるので、事前に押さえておくと安心だ。

　1階入口近くにあるサイクルシアターは、名前のとおり映画館のようなスクリーンと座席がある。すぐ後ろに投票所があるので、最短距離で車券投票ができる。正直「ここが無料でいいんですか!?」と思うほどの快適さだ。場外発売でも多くの人がここでレースを楽しんでいた。

　また1階4コーナー付近にあるTVルーム、2Fバックスタンド側にある情報コーナーも避暑ポイント。TVルームにはGI開催に向けて新しい機材が導入されたとのこと！ 室内は譲り合って利用しよう。

穴場!? 選手の表情が見える撮影スポット

　西武園競輪の方に穴場スポットを聞いてみると「1コーナー側の一般席」と教えてくれた。実はこの1コーナーから下を覗くと、バンクに出入りする選手が見える。

　レース前の緊張感、レース後に引き揚げてくる選手の表情が見えるのがこのスポット。ここから選手にエールを送ったり、写真を撮る方も多いんだとか(営利目的でなければ場内は撮影自由。ただし他のお客様の迷惑になる行為は厳禁)。

　運が良ければ“推し”選手に手を振ってもらえるかも!?

食べて涼しく、心はほっこり… 鉄板競輪場グルメ

　場内を探検したあとは「コンコース西 スナック」で競輪場グルメをいただくことに。

　なんと30年ここで働いているという(！)スタッフの鈴木さんに人気メニューを伺うと、「ラーメン3種類がよく出ますね。最近は暑くなってきたから冷たいうどんやそば、お酒を飲む方にはモツが人気ですよ！」。

　迷いながらも編集部は冷やしうどんと串モツ(赤・白)を注文。
　わかめとキュウリが涼やかな冷やしうどん(650円/夏季限定)はコシが強く、つるつるで美味しい！

　串モツ(各250円)は皮とフワ(肺)の2種類で、どちらも大きく食べ応え抜群！ やわらかく、みそ味がしみこんだビールにぴったりの一品だ。

　明るく取材に応じてくれたスタッフ・鈴木さん。「お客さんとお話しできることが楽しみで、元気がもらえるんです。ここ(西武園競輪場)は私の大好きな場所」と笑顔で話してくれた。こうした温かな関わりあいも、競輪場の楽しみ方のひとつかもしれない。

「ギャンブルレーサーの聖地」で18年ぶりの開催

　さて、「オールスター競輪」は西武園競輪場で18年ぶりの開催となる。

　この間に西武園競輪ではナイター・ミッドナイト開催のための照明設備が整えられ、今回のオールスター開催が叶った。最近はインターネット投票で競輪を知り、若いファンや女性ファンが訪れることもあるそうだ。

　施設の快適さがありながら、どこか懐かしさも感じられる西武園競輪は漫画「ギャンブルレーサー」の主人公・関優勝のホームバンクでもある。競輪ファンのバイブルともいえる物語の“聖地”には一見の価値ありだ。

　近隣には西武園ゆうえんちや西武ドームなど、アミューズメント施設が集結している。
「夏の夜のお祭り」のように、年代・性別問わず盛り上がれるイベントやトークショーを計画しているそうなので、まだ本場に足を運んだことがない方もぜひ訪れてみてはいかがだろうか？

※感染症拡大防止のため、場内のルールに従ってください。