近況の充実ぶりを見れば、本来は準決勝に乗っていなければいけない選手。それが連日、精彩を欠き7、6着と叩いてしまいまさかの一般戦回りとなった。レースは鐘前2角からスパートして逃げ切り勝ち。ようやく本来の力を発揮した。

「2日間、同じミスをしていたので自信を無くしていました。だから3日目は怖かった。でも自分で仕掛けない限り状況は変わらないと思って、たとえ1着を取れなくてもってぐらいの思いで勝負しました」と待望の初勝利に胸を撫でおろした。

　初日、2日目は「課題と分かっていても見て見ぬ振りをしてきた苦手な部分が出た」という。つまり、ちゅうちょするあまり、強い相手より先に仕掛けられない消極さを憂いた。

　だが、臆病になり自信を失いかけた矢先に自らの力で挽回したことで、落ちかけた気持ちは再び持ち直した。最後は「最終日も自力で戦い抜きたい！」と力強く誓った。(netkeirin特派員)