千葉県の松戸競輪場で9日〜12日にかけて、「燦燦ムーンナイトカップ(GIII)」が開催されます。データと出走予定選手をもとにこの開催を展望していきます。

■松戸競輪場のバンクの特徴は？

　松戸競輪場は333mバンクで、みなし直線が38.2mと短く、さらにカントが緩いのが特徴で、1着の決まり手は逃げが35％と有利になっています。捲りも決まりやすく、緩いカントと直線の短さもあって差しは決まりにくくなっています。車券的な狙いとしては人気薄ながら先手を取れるライン。人気ラインが後ろで仕掛けが遅れている間にそのまま逃げ切るというケースもよく見られるでしょう。また、333mバンクなので小回りの立ち回りがうまい選手にも注目したいところです。

■古澤秀和の特注選手は？

・脇本雄太選手

　先日の「日本選手権競輪(GI)」を制し、競輪界ナンバーワンの実力を示しました。地元福井のFIでは初日特選で北津留翼選手に差されて2着でしたが、それ以降は正にすべて楽勝。SSのいないこのシリーズでは、当然力の違いを示すことになりそうです。

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・山口拳矢選手

　前回の玉野競輪FI(桃太郎杯争奪戦)では3日とも2着で勝てませんでしたが、長く踏んでスピードをしっかりと見せました。内容としてはかなり良かったと思います。落車があったり、途中欠場があったりと最近はあまりリズムが良いように思えませんでしたが、完全復調していると思って良いでしょう。ここは脇本雄太選手相手にどれだけやれるか楽しみです。

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・犬伏湧也選手

　前回の岐阜競輪FI(スポーツニッポン杯)では完全優勝。まだ一線級相手に実績がありませんが、FIを走りながら着実に力を付けてきました。今回はいきなりラスボスクラスの脇本雄太選手や、若手のエース格・山口拳矢選手との対決となりますが、ダッシュ力ではそれほど引けを取らないと思います。トップレベル相手にどれだけやれるか楽しみです。

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・菊池岳仁選手

　「全日本プロ選手権記念競輪(FII)」では初日の選抜レースで見事逃げ切り勝ち。最近はそれほど勝ち切れていない印象でしたが、競走得点が示すように着実に力を付けています。ここは超一線級との対戦で厳しい戦いになりそうですが、持ち前の先行力で逃げ切りも期待できます。

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