同県の若手自力型が居ても番手を回ることはない。もしラインが完成するとしたら若手が善方の番手を回るときだけ。

「もう5年、いや10年かな。人に付けるレースはしてないですね。自力でやるのが自分のスタイル。それを崩すことはない。前走の小田原では決勝にも乗れたし、何とかやれています」。

　横で聞いていた栃木の開催指導員の塚本勝士は「ホントに嫌だった。善方さんの先行は。絶妙なペースなんですよ。デビューしたての坂井洋に、『もし善方さんと当たったら気を付けろよ』と言ったくらいだから」。

　確かにデビュー間もない新人を相手に穴を出しているレースを何度も見ていて新人キラー。

　初日は2Rに出走。115期の磯村蓮太との2分線。23歳の若手を相手にどんな走りをするのか注目したい。(アオケイ・伊藤博記者)