「前走の大垣で久しぶりの1着を取ることが出来て嬉しい。もう1着を取れないのかなと思っていたから」と笑顔を見せた武井。

　昨年の7月、宇都宮開催での落車。その後、約5か月の欠場をしており、落車で肋骨骨折をしたそうだが、その欠場期間に膝の手術をしたとのこと。

「前々から手術をしないと、と思っていたけど、(先生から)手術をして半年くらいは安静が必要と言われてしまった。(手術を)いつにしようかと悩んでいた時に落車があったので、逆に良い機会かなと思って…」と話してくれた。

　昨年12月の伊東開催から復帰したが、なかなか思い通りにいかない日が続いたという。
「復帰をしてからも練習をし過ぎてしまうと痛みが出てしまったりと、十分な練習が出来なかった」。

「手術をしてから10か月くらい経ったけど、今は膝の痛みもなくなってやっと満足のいく練習が出来るようになった。これから徐々に調子を上げていかないとね！」とニコリ。

　1着が良い薬になるとよく聞くが、晴れやかな表情で話す様子に1着効果を実感した。初日は悔しい5着だったが、着実に動きの良さを見せている。直線の長い大宮バンクでの鋭い伸びに期待したい。(アオケイ・宮本記者)