2022/05/26(木) 18:15 0 13
4月から6月にかけて全4戦行われる「競輪ルーキーシリーズ2022」は、27日から四日市競輪場で第3戦が始まる。6Rガールズ予選1に出場する渡邉栞奈に話を聞いた。(取材・netkeirin編集部) ▶出走表はこちら
先日行われた松戸のルーキーシリーズでは、初日2着、2日目1着繰り上がりで決勝に進んだ渡邉栞奈。決勝は7着に敗れたが、レースの巧さが目立った。
「意識して巧く立ち回ろうとは考えていません。松戸の2日目は7番車でしたが、勝負所で空いた内のスペースに自転車を入れ1着(繰り上がり)でした。レースの流れを読みながら反応できたと思います。決勝はコースを迷って外を回したのが痛かったですね…」。
四日市シリーズは「先行する脚がまだありませんが、自分の特徴である最後に伸びる追い込みで確実に着を取っていきたい」と語ってくれた。
渡邉と言えば、ダービー王にも輝き、48歳の今もS級で走る名選手の渡邉晴智選手(73期)を父に持つ。お父さんについて尋ねてみると「とにかく優しいです。netkeirinの写真が怖い!? 競輪場にいる時の父は厳しい表情なのかもしれませんね」。
同期の安東莉奈は尊敬する人物に渡邉栞奈を挙げ、理由として「悩みを相談をした時にスバっと本音で回答してくるのは栞奈だけ。だから信頼しているんです」と答えていた。
その事を渡邉に振ってみると「彼女には後悔して欲しくないんです。相談されれば、自分が彼女の年齢だった時の事を思い出しながら、アドバイスをしています。莉奈からは『お母さんみたい』って言われます(苦笑)。莉奈と言えば、SNSでバズった松戸のインタビューは面白かったですよね。私もあの場にいましたが、緊張して気が付かなかったですが…可愛い存在ですけどバカだなあと(笑)」。
社会人(介護福祉士)経験は、他の同期選手にない洞察力を感じさせ、また競技経験無しから5カ月間の猛練習で合格したセンスやメンタルは、偉大な父から受け継いだものなのかもしれない。25歳と少し遅いデビューとなったが、鋭い差し脚を武器にファンの車券に貢献してくれそうだ。