2022/05/23(月) 10:30 0 2
「あかんかったー。また、出直してきます!」5度目の参戦の今節は5、6、4、1着。関西人らしく嘆いたのは大阪の原田隆。
原田といえば、人望が厚いことで知られ、多くの弟子を抱える。今年は次男・原田翔真が121期生として本デビューを控えている。しかし、翔真の選手登録地は和歌山。父であり、師匠である隆と同じ大阪でない。
いきさつを聞くと「やっぱり父親目線になって、自分が感情的になってしまうのでね」と明かす。
翔真が養成所を卒業し、一時的に大阪へ帰省した際には岸和田競輪場で練習を共にしたそうで「強くなっていましたよ。まだまだですけど、成長を感じられた」と目を細める。
「ちょうど、古性優作がおって。練習をつけてもらったら、息子、コテンパンにやられていい気味でしたわ(笑)。でも、これから競輪選手として生きていくにあたって、間違いなく良い刺激になったはず」。
四日市競輪場で開催されるルーキーシリーズ(27日〜)でデビュー予定の翔真。父の心境やいかに…「みんなと同じ方向を向いて走ってくれ! という幼稚園の運動会を見守るような感じ(笑)」と笑った。
また師匠であり先輩レーサーとしては「どうしても若い選手は、タイムやスピードを重視しがち。どれだけ練習で強くても、レースで勝たなきゃね、という点は理解してほしい」。
「古性も言うてはりましたわ。『競輪は速いやつが勝つんじゃない。強いやつが勝つ』と。さすが、グランプリ王者の言葉には重みがある。ほんま、その通りやと思う。受け売りの言葉だけど、よく弟子たちにも言っています」。
最後に、どんな選手を目指してほしいか尋ねると「最終的には、何でもできる選手に。一つの戦法にこだわるのも良いけれど、近代競輪ではそれが通用しなくなりつつある。先行、捲り、マーク、追い込み、あらゆる戦法を身につけて活躍してほしいですね」。
「しょうもない走りをしたら『お父さんのほうが強いなー』って、記者さんが尻を叩いてやってください(笑)。自分も負けてられないので、頑張ります」と意気込みを露わにした。(アオケイ・八角記者)
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