2022/05/01(日) 18:30 0 3
5月4〜6日に前橋競輪場のミッドナイト競輪「ウィンチケットミッドナイト競輪(FII)」が開催される。今節の見所を町田洋一氏に伺った。
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東京同士の後輩・山本修平と連係する大矢崇弘がシリーズリーダーとみた。山本は素質が開花して特別昇班して2班に戻ってきた。西武園バンクでの練習効果で目覚めた模様。
成績アップと共に自信も戻ってきた。S級経験もある大矢が2段構えで優勝に一番近い。この3番手は埼京ラインで、いつもユニークな吉田裕全。ラインを固めながらもタテの選手だし、突き抜けなら大穴だ。
南関は齋木翔多のパワー駆けが中心。かつては徹底先行だったが、今は捲りが勝ちパターンになっている。2月、3月は3開催走り、いずれも準優勝。ただ、ドームの成績も抜群で、直前の伊東で捲りで優勝。埼京ラインの2段駆けを粉砕する展開も十分ある。
同じく南関には新村穣と荻野哲の神奈川コンビがおり齋木とは別線勝負になりそう。
新村も将来のS級戦士だし、A級は単なる通過点。荻野はしぶといマーカーで踏み出しさえ付いて行ければ番手で仕事をやる。齋木には岡本英之がマークすると読むのが自然だろう。
北日本は谷津田将吾が復調気配だが、目標が厳しい。遠征は長谷部龍一と奥出良の成績が良い。長谷部は4月開催の地元大垣で優勝。奥出も4月の京王閣で大雨の中を捲りで優勝している。
両者の連係があるかは、メンバー次第だろう。もちろん、話題性ある山口聖矢も弟に負けじと精進している。やはり、後輩の長谷部の番手を回りたい気持ちは強いだろう。地元は中川拓也と沼川夢久で、まずは予選クリアが目標となる。
いわき平ダービーで、ガールズコレクションがあり、同時開催と言う事でビッグネームは不在。
それでも競走得点も賞金も変わらず、参加選手のモチベーションは、かなり高い。先行力と競走得点を考慮して、新鋭の飯田風音を主力に推したい。父親も現役の競輪選手で、練習環境は抜群。当地は途中で開催打ち切りになったが、2月開催の初日予選は逃げ粘って2着だった。
年末のグランプリを最大の目標にして、今年はビッグレースに参戦したい。動ける脚は、トップ選手が不在だし魅力的だ。
追加で東京の石井貴子が入ってきた。ガールズでは数少ない徹底先行タイプで、上位陣が不在なら、スイスイ逃げ切ってしまう可能性もある。
こんなメンバーの時の石井は点数以上に強い。當銘直美もコンスタントに決勝に進出して安定感は抜群。競走得点も50点以上あり、1月開催の高松で優勝。先行はないが捲りは武器のひとつになっている。
岡本二菜と中村由香里の東京勢もレース巧者ぶりを発揮。中村は一期生の功労者だし、岡本も師匠の石井寛子に師事。3連単要員として欠かせない。
奈良岡彩子は青森から神奈川に移籍。ソフトボール時代は高崎に住んでおり、群馬は第二の故郷だ。
ママさんレーサーの山本奈知や元砂七夕美、戸田みよ子もレースを盛り上げる。競走得点高い高尾貴美歌や廣木まこも勝負強い走りを魅せるだろう。