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【今週の競輪好プレー】嘉永泰斗 カッコいいけどカッコ悪くていい/久留米FI最終日・決勝12R

2022/03/24(木) 16:00 0 1

東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今回は今大注目のイケメン若手レーサー好プレーです。 前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。

3月16日 『「松本秀人杯争奪戦」in久留米(FI)』最終日・S級 決勝12Rーー

今週の好プレーに輝いた、若手イケメンレーサー・嘉永泰斗

 嘉永泰斗(23歳・熊本=113期)は現在、輪界ナンバーワンのイケメン若手注目レーサーだ。昨年10月久留米競輪場で開催された熊本記念(「火の国杯争奪戦」IN久留米)を制し、今年2月の取手競輪の「全日本選抜競輪(GI)」でもブレーク!

 カッコいいだけじゃない。“カッコよく”まくるレースもあるのだが、まだレーススタイルは荒削りで模索中。しかし、ブレないものがある。

 ダッシュがないので「前々に」というのは徹底した思いだ。それが現れた好プレーが3月16日に、これも久留米競輪場で開催された熊本代替のFⅠ「松本秀人杯in久留米」の決勝だ。

 中国ラインの分断を図り、内から来た中井俊亮(29歳・奈良=103期)も許さない。「勝つには、ここしかない」。泥臭く好位置を奪い取り、抜け出して優勝…。

 GIで戦えたからと、のんびり構えて勝負するようなことはしなかった。また、熊本の開催でもあり、結果を出すことが求められていた。どんな勝ち方でもいい。自分が勝負に持ち込める走りを徹底する。火の国熊本の燃え盛る走りがあった。

 単純にカッコいいし、笑顔も素敵。だが嘉永の本当の素晴らしさは、胸の奥に宿る勝負根性にある。

 いつか当サイトのコラムで書いたのだが、悔しいと思えること、それを力に変えていくこと。いろんな人に乾いた土地が雨を欲するように、ガムシャラにアドバイスを求める。プレー自体の難易度は今の嘉永にとって難しいものではないので★は2つとさせてもらうが、訴えるものがある走りは、取り上げずにはいられない。

嘉永泰斗(左)と山崎賢人が九州を引っ張っていく

すごいで賞=★★☆☆☆(星2つ)

▶︎久留米競輪 3月16日12R S級 決勝の結果はこちら
▶︎前田節満載のコラム「前田睦生の感情移入」はこちら

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