2022/03/24(木) 16:00 0 1
東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今回は今大注目のイケメン若手レーサー好プレーです。 前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
嘉永泰斗(23歳・熊本=113期)は現在、輪界ナンバーワンのイケメン若手注目レーサーだ。昨年10月久留米競輪場で開催された熊本記念(「火の国杯争奪戦」IN久留米)を制し、今年2月の取手競輪の「全日本選抜競輪(GI)」でもブレーク!
カッコいいだけじゃない。“カッコよく”まくるレースもあるのだが、まだレーススタイルは荒削りで模索中。しかし、ブレないものがある。
ダッシュがないので「前々に」というのは徹底した思いだ。それが現れた好プレーが3月16日に、これも久留米競輪場で開催された熊本代替のFⅠ「松本秀人杯in久留米」の決勝だ。
中国ラインの分断を図り、内から来た中井俊亮(29歳・奈良=103期)も許さない。「勝つには、ここしかない」。泥臭く好位置を奪い取り、抜け出して優勝…。
GIで戦えたからと、のんびり構えて勝負するようなことはしなかった。また、熊本の開催でもあり、結果を出すことが求められていた。どんな勝ち方でもいい。自分が勝負に持ち込める走りを徹底する。火の国熊本の燃え盛る走りがあった。
単純にカッコいいし、笑顔も素敵。だが嘉永の本当の素晴らしさは、胸の奥に宿る勝負根性にある。
いつか当サイトのコラムで書いたのだが、悔しいと思えること、それを力に変えていくこと。いろんな人に乾いた土地が雨を欲するように、ガムシャラにアドバイスを求める。プレー自体の難易度は今の嘉永にとって難しいものではないので★は2つとさせてもらうが、訴えるものがある走りは、取り上げずにはいられない。
すごいで賞=★★☆☆☆(星2つ)