中団から鮮やかな捲りを決めた犬伏湧也。ラインの3人で決めたのも好感が持てた。この勢いとスピード、ハートの強さがあれば今年中にタイトルを獲る可能性もある。

「まずは師匠の阿竹さん、大師匠の小倉さんに良い報告をしたい。あとは練習仲間の先輩達。捲りだったけど、四国の3人で決める事が出来たのも大きい。雰囲気にも飲まれず、自分の力を出し切れた。ホームで行くか悩んだけど、そこも落ち着いていた。次の目標ですか？とにかく目の前のレースを大切にするだけです」。

　とにかく、とてつもない新人が現れたのは間違いない。先行選手不毛の地だった四国が勢いづき、これはS班の松浦悠士や清水裕友にとっても大きく、大師匠のオグリューが十数年ぶりにタイトルを獲る日が来るかもしれない。(町田洋一)