木下章は長い間、自力選手として戦ってきた。S級在籍も長かったし、常に力の勝負をしてきた。

「今は人の後ろも回るし、他地区の選手の番手もある。遠征に行ったときに東は北の若手とオレの2人の番組があって、競輪らしくするのには若手に付けた方がいいからね。もちろん誰もいなければ自分でやるけど」。

　セッティングの話を聞くと「ちょくちょくいじっている。セッティングは100点がないし、正解がないから困る。自転車が進むセッティングが見つかって、それで走っていればいいのに、もっと良いのがあるはず、もっと、もっとっていじって、見えない迷路に迷いこんでしまう(苦笑)。しばらく1着がないから取りたいけどね。勝つイメージがわかない」とネガティブコメントも出たが、神山雄一郎世代の61期生。ベテラン健在の走りを見せてもらいたい。(アオケイ・伊藤博記者)