2022/01/22(土) 10:30 0 1
今回のチャレンジ戦の話題は、早期卒業でデビュー節の太田海也一色といっても過言ではない。その太田は突っ張り先行とロング捲りで危なげなく連勝。ラインを連れ込もうとする意志がはっきりと見え、派手さはないが余裕を感じる。完全優勝は間違いなさそうなムードになっている。
太田に待ったをかけるとすれば、1期上の松本憲斗と近藤翔馬の119期両者だ。準決勝3Rでは力の両立でワンツーを決めた2人に、太田の印象や決勝への意気込みを聞いた。
まずは松本憲斗。
準決勝は近藤に合わされながらも、近藤の後ろがいなくなるラッキーな流れにもなって、最後はゴール寸前で差し切って連勝。「ダメ。運が良かっただけ。1着だけど、内容や脚では(近藤に)完敗。力負けですね」と振り返った。
4R後に太田の印象を尋ねると「強いのはもちろんだけど、落ち着いていますね。今日はもう少し慌てても良さそうな展開だったけど。脚力差は大きいと思う」と、警戒心を強めた。決勝は太田、松本、近藤による3分戦。「(太田と)2分戦じゃなくて良かった。2分戦だと単純な力比べになっちゃうけど、(動く選手が)2人いれば、何かが起きる可能性もある。何かを起こせるように、ひと泡ふかせられるように頑張りたい」と語気を強めた。
続いては近藤。
こちらは2着だが「逃げ切れれば良かったけど、思い通りに走れたし、状態も初日より良かった」と手応えありの様子。
太田の印象、そして決勝へは「まだ全開で踏んでないでしょうね。ラインを気遣っていると思う。レースにはまだ慣れていないだろうし、その辺に隙が生じてくれたら。負けたくないですね。全開で駆けられたら厳しいだろうし、全開で駆けられないような流れに持っていきたい。どうにかすれば勝てるチャンスはあると思っています」と話してくれた。
レース後は同期2人でじっくりと話し込む場面も見られた。スーパールーキーを相手に、すでに2回の優勝歴がある119期2人がどんな走りを見せてくれるのか楽しみだ。(netkeirin特派員)