大注目のルーキー・太田海也がいよいよ実戦デビューを果たす。検車場に姿を現し、記者陣に取り囲まれると「わざわざありがとうございます」と頭を下げた。

「注目されるのはうれしいですね。練習の感じはばっちり。早くデビュー戦を迎えたかった。まだ実感が沸かないけど、これからどんどんイメージしていければ。走りながら勉強していきたい。ここまでは結果だけ見ると、順調に来ていると感じていますね」。

　初出走が待ち遠しくて仕方がない様子。同じく早期卒業組で、すでに2開催で優勝した中野慎詞(岩手)について話が及ぶと「レースを拝見させてもらった。彼の実力でも簡単にはいっていない。プロという世界で走るのは難しいんだろうな、と感じています」と気を引き締めた。

　デビュー初戦がミッドナイト開催。
「寝るのが早い方なんです。あまり夜更かしをせず、21時半とか22時くらいには寝ていました。でもここに備えて、この1週間は23時半くらいまで起きていました」と対策はばっちりだ。

　昨年12月の「全日本自転車競技選手権大会トラック」で落車して右鎖骨を骨折したが「もう体の状態はいいです」と、状態面も不安はない。

「自分の中で、直近の思いとしては、すぐにS級の選手と戦いたい。早期卒業した以上は、負けなし(の18連勝)でS級に行きたい。注目してもらってる中でしっかりと結果を残したい」。

　“人生を懸けてる職業”と称した競輪選手としての第一歩を踏み出す。(netkeirin特派員)