2022/01/16(日) 13:00 0 4
初日の予選は3着だった川口聖二。予選6個のうち、3着からは競走得点上位の2人しか準決勝に勝ち上がれないシステムで、川口は松岡辰泰に続いて2番目。21人目ぎりぎりでの進出だった。準決勝は初日特選を制した松本貴治がペースを緩めた隙に、タイミング良くカマして柴崎淳とワンツー。FI戦は3節連続の優出を決めた。
ある専門紙には“日本一明るい”と形容されるほど、普段からおしゃべり大好きな川口。ファイナル進出で、いつも以上の川口劇場が開演した。まずは、
「いやー、(柴崎)淳さんとイケメンワンツーが決まって良かった」
のっけからフルスロットル。そして、
「鼻じゃなくてアゴが伸びちゃいました〜」
ポージングまで決めて記者団の写真撮影会に。まだまだ続く。
「セッティングの正解が出た。初日のセッティングのままなら、あそこから失速して8着だったと思う(7車立て)。淳さんがいっぱい車間を空けてくれたおかげ。決勝は20車身くらい空けてもらおうかな。ぎりぎりの3、2(着)と来て、最後は1でいいです」
マシンガントークは止まらない。その後も興奮状態は収まらず、目を離せばいろいろな選手と話をしているのを見かけた。
「面白い? 声が大きいだけです。“面白い風(ふう)”なだけ。みんな騙されてくれている。中身があることは言ってませんから。話題になればなるほどうれしい。超一流がうらやましいですよ。大したことない内容をしゃべっても記事になる。こっちは頑張って記事になろうとしているのに」
あまり長話をしてしまうと他の取材に影響が出てしまうので、こちらから会話を断ち切ることが多い。しかし、検車場を明るくしてくれて、どんな時でもネタをくれる川口のような存在は、我々にとっても非常にありがたい。話をしていると、イントネーションや話し方、声質が、同じ岐阜支部だった加藤慎平さんと似ていると感じる時がある。
「慎平さんに似ていると言ってもらうことは結構あります。でも慎平さんはワードセンスが素晴らしいし、全てにおいて向こうが上。似ているなんておこがましいです。顔ですか? それはどっこいどっこいでしょ!」
最後まで絶口調で川口聖二劇場は終演となった。(netkeirin特派員)