原田研太朗：犬伏めっちゃ強い！ 前がカカってるのに強引にその上を行ってしまう。ちょっと離れてしまいましたよ。釣りでいったら『青モノ』釣ったみたいなもんですよ。めっちゃ走る(笑)。

犬伏湧也：今日はめっちゃキツかったですよ。出し切りました。

原田研太朗：高松バンクはあそこで行ったらダメ。ワンテンポ遅かった。上りになるから一番悪い所で行った。

犬伏湧也：ヤバかったです(笑)。

ーー犬伏選手に準決や決勝でちゃんと付いて行ったのは原田選手が初じゃないですか？

犬伏湧也：そうですね…。別府で師匠の阿竹さん、小倉さんと失敗してたから。原田さんが強すぎるんですよ。余裕で交わされました。でも心強いですね。決勝も安心して駆けられます。

　決勝で徳島勢の後ろを固める橋本強は「高知の準決で犬伏に離れてしまったからなぁ。リベンジ！ 今回はちゃんと付いて行けるように」と話す。

　犬伏と原田は脚質が合うのだろう。原田は犬伏の本気踏みを楽に追走し、涼しい顔をして抜いた。これは犬伏にとっても好材料。心置きなく全力で踏めるからだ。決勝も準決の再現。徳島ワンツー決着で締め括りそうだ。(アオケイ・梅田浩行記者)