工藤は7月の松山と函館の開催で連続落車。どちらも落再入だったが、函館の開催で股関節骨折。86日間の欠場を経て10月に復帰を果たした。

　落車の影響に関して聞いてみると「今回の落車は結構きつかった。治るまでに時間がかかった分、筋力がかなり落ちた。今もまだまだ落車前の筋力には戻っていないね」。

「股関節をやってしまったからなのか、自転車に乗っていても力が入り辛いんだよね。ただ、復帰してから練習もしっかり出来ているし、レースも2開催走って感覚みたいなモノは少し戻ってきている」

「今は落車前に比べて、半分戻っているかどうか…」と近況の状態については苦しい表情を浮かべる工藤だが、「もう少しの辛抱かな。あと15年はバリバリ乗りたいからね!」と将来については笑顔で話す姿が印象的だった。

　現状は復調に遠い工藤だが、徐々に持ち味の鋭い差し脚で競輪ファンを沸かせてくれる日が待ち遠しい。(アオケイ・宮本記者)