netkeirin特別インタビュー古性優作選手 / 古性を・もっと・知りたくて

2021/11/16(火) 12:00 0 16

2021年のオールスター競輪を制した古性優作選手。レースでの活躍ぶりはもちろん、投票で上位ランクインする人気がありながら、その素顔は謎に包まれている。古性優作とはいったいどんな人物なのか? netkeirinが取材し、その秘密に迫った。(取材・構成=netkeirin伊藤千裕)

●古性優作とBMX

ーー古性選手といえばBMX出身で有名ですね。あまりメジャーな競技ではありませんが、なぜBMXをやってみようと思ったんですか?

 自分ではよく覚えていないのですが、6歳か7歳ぐらいの頃、両親に「誕生日プレゼント何が欲しい?」と聞かれたとき「自転車がいい!」と答えたそうで。

 せっかくだからいいものをと、両親が自転車屋さんに連れて行ってくれて、そこで僕が選んだのが、自転車屋さんに1台だけあったBMXだったんです。

ーーまさに運命の出会い! その後、BMXの教室などに通ったんでしょうか?

 自転車屋さんが教えてくれた、大泉緑地にあるBMXのコースに行って勝手に乗っていました。

 当時はBMXの人口が少なかったので教えてくれる人はいなかったんです。みんな自由にやっていましたよ。

ーーBMXから競輪に転向しようと思ったのはなぜですか?

 2008年の北京オリンピックのときに、BMXがオリンピック種目になりました。そのときは年齢が若すぎて出られなかったんですが、自分がやってきたことがオリンピックの種目になったのが嬉しくて、次の大会から目指すことにしました。

 オリンピックに出場するとなると、海外の大会でポイントを獲得する必要が出てきます。海外遠征は費用が掛かるので、競輪でお金を稼いでBMXで転戦できたらと思い、競輪選手を目指したのがきっかけです。

 元々はBMXメインで、二足の草鞋をするつもりでした。ナショナルチーム所属の競輪選手の、BMXバージョンみたいな感じですね。

ーーBMXでの経験が競輪に生きた瞬間はありますか?

 あまりこけないですね。よく競輪で「こけない」と言われるんですけど、BMXですごいこけてきたので、こけへん理由がわかるんです。“こうしたらこけへん"というのがわかってるというか、体に染みついてます。

 こけるのは、お客さんにとっても自分にとってもいいことじゃないので。これが一番生きてることですかね。

ーー逆に、ハンデになったことはありますか?

 BMXってほとんど座らないんです。競輪はほとんど座ってるんですけど、座るのが苦手と言うか、あまり得意じゃないですね。立ちこぎの方が好きです。

 競輪でも立ちこぎはしますけど、座っている時間の方が長いですからね。

●古性優作と自転車

ーー古性選手は少年時代どんな性格でしたか? スポーツは得意でしたか?

 やんちゃで活発な子供でした。

 スポーツは苦手でしたね。成績もあまりよくなくて。でも、ドッヂボールは好きでした。

 特に嫌いだったのは走ること。持久走も短距離も嫌いでした。自転車で走るのとは全然違います!

ーー自転車以外に好きなものはありましたか?

 自転車以外に好きなもの…。ないですね! 自転車が大好きでした(笑)。

ーー自転車の何が好きなんでしょう。

 2輪が好きなんです、とにかく。バイクも好きで、練習行くのもバイクです。

 バランスをとって走るのが好きですね。

ーー自転車のコレクションなどはありますか?

 いろいろ買ってあかんことなることが、ほんとに多いです(笑)。

●古性優作の日常

ーー古性選手は、練習をたくさんするタイプですか?それとも、メリハリをつけてやるタイプですか?

 理想はたくさん、メリハリをつけてやりたいですね。

 やればやるだけ強くなるということでもないので、意味のあることをめいっぱいやっています。

ーー競技のために気を使っていることはありますか?

 ファストフードとかはあまり食べないです。体にいいものを食べるようにしています。外食もめったにしなくて、お昼ご飯は自宅に戻って食べています。

 好きな食べ物は、ハンバーグ、お寿司、焼肉…みんなそうですかね(笑)。

ーー尊敬している人や、影響を受けた人はいますか?

 まず、OBの郡山久二さん。現在も岸和田競輪場でバイクトレーニングの誘導をしてくださっています。

 そして、村上義弘さん。近畿勢として責任のある走りを背中で見せ続けてくれる方です。

バイクトレーニングで古性選手を誘導する郡山久二さん

ーー古性選手の1日のルーティンを教えてください。

 朝起きてシャワーを浴びて、フルーツヨーグルトを食べて、歯を磨いて、競輪場に行って…というのが一連の流れです。朝と夕方やったり、1日やったり、練習量はバラバラです。

 毎日決まったことをするの、嫌いじゃないです。もっと遊びたいのに〜とかなく、もっと練習したいですね。時間と元気が足りないです(笑)。

ーーたくさん練習するのは大変ではないですか?

 競輪のトップ選手は本当に強い人ばかり。たくさん練習をしていないと勝てない世界です。

 練習をしているという感覚ではなく、もはや呼吸のような感じです。気合を入れてやることではなく、普通のことなんですよ!

ーー最近ハマっていることはありますか?

 常に、新しい自転車の乗り方がないか考えたりしています。最近はできてないですが、ごくたまにBMXで平地をダッシュしたりも。

ーー古性選手は、自転車が本当に大好きなんですね。

 そうですね。好きなことを仕事にできています。楽しいです!

●古性優作と競輪

ーーオールスター競輪を制した心境を教えてください。

 GIを獲ることを第一に色々考えてきたので、「やっと獲ることができた…!」という気持ちです。

 本来なら自分の力で獲れるのが理想だけれど、トップ選手は強敵ばかりですから、圧倒的な力がないと厳しい。近畿勢の仲間とそして村上義弘さん、脇本(雄太)さんがいてくれたことは、本当に心強かったです。今後はチャンスがなくてもモノにできるぐらいの選手になれたらと思います。

ーー2022年はSS選手として歩む1年になりますね。ファンの方に注目してほしいことはありますか?

 今はまだまだですが、近畿勢を引っ張っていける選手になれれば。

 近畿の選手として責任感を持って走るのは、GIを獲る前から意識してましたし、GI獲った後も変わらないです。村上義弘さんの走りを間近で見てきたので。

 GIを獲っても大きな心境の変化がなかったのは、自分としてはよかったと思っています。自分も村上さんのように、これからも変わらずに続けていきたいです。

ーー今年のKEIRINグランプリ出場については、どう思っていますか?

 KEIRINグランプリは出たくて出たくて仕方ない場所でした。やっとスタートラインに立ったかな、という気持ちが大きいです。

 どういうメンバーになったとしても、出し惜しみせず自分の力を目一杯出し切ります!

撮影協力:岸和田競輪場
カメラマン:桂伸也

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