netkeirin編集部で選考したところ、9、10月の「競輪好プレー大賞」は、圧倒的多数で10月17日別府競輪GIIIの2日目 11R S級 二次予選で武田豊樹(51歳・茨城＝88期)が見せた心で走る好プレーに決定しました。

　9、10月の競輪好プレー月間大賞に輝いたレース動画を前田記者の解説とともにご覧ください。

■武田豊樹“先行選手への思い” / 別府GIII・2日目11R二次予選

(協力：公益財団法人JKA　提供：別府競輪場)

■選考コメント
・車間をたっぷり切り、右に左に動いて番手選手としての仕事をきっちりこなす、そして最後は差し切る。先頭で駆けた長田選手のため無我夢中で全うする姿、往年のテクニック感じるさすがの走りは無駄がなく圧巻でした！来期からS2降格となりますが、これからもまだまだ活躍を追っていきたい選手です。

・長田選手のカマシに追走、この開催で優勝した山田庸平選手を止め、インから来た小川選手も締めて最後は差して1着。51歳なのに仕事し過ぎでしょう(笑)長田選手の優しいカマシも良くて初連係でワンツー。今後もライン組む際は注目したいですね。

・外にも内にも抵抗したあげくに1着でゴールって凄すぎです。ベテラン凄ワザを見せてもらいました。

・本命の山田庸平選手がいったん突っ張ってから(長田-武田の)3番手を確保して捲りに来るという形を想定したように見えます。しっかり車間を切って山田選手の捲りを止めて、さらに内を締めて小川選手の進出も遅らせ、距離を踏んで頑張った長田選手を2着に残しギリギリ1着を取り切ったプレーはさすが。2車ラインであったことを考えると、完璧なプレーではないでしょうか。

・51歳にして若い先行選手の奮闘に即座に応え、外のまくりも内の差しも体を張って封じた走りは圧巻。他地区の若手の努力を感じ取り、自らの経験と気迫で守り抜く姿は、競輪の本質である「信頼」と「責任」を体現した名プレーでした。

■惜しくも大賞を逃した「9、10月の競輪好プレー大賞」候補はこちら
●永澤剛“ダメなものはダメ” / 青森GIII・2日目8R二次予選
●伊藤正樹“3・54の魔術師” / 京王閣GIII・初日5R一次予選

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