2025/09/25(木) 10:00 0 5
奈良競輪場で25日に初日を迎えたGIII「平安賞in奈良」。「自力型診断」で神予想を連発する元競輪選手「中川武志」が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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京都とは同じ盆地で古都、自然環境もよく似た奈良の暑さもようやく峠を越え、選手のコンディションも落ち着く頃。主力選手にとっても「共同通信社杯競輪(GII)」から今開催の初日まで中9日、最終日が終わったら次の「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」までは24日空いていて、日程的にも丁度いい開催で熱戦が期待される。
自力選手にとっては呼吸も楽になる時期で奈良333バンク。積極的タイプの逃げ切り厚めで狙ってみるのも面白い。
古性優作の欠場で優勝争いはSS班の犬伏湧也vsKEIRINグランプリ出場への上積みがほしい深谷知広の一騎打ちムードか。復調気配の三谷竜生も本来の強さを発揮すれば優勝争いに食い込める。
一昨年の春日賞(奈良記念)で三谷竜生の優勝に貢献した山田久徳、奈良開催ではあるが今節は地元記念の平安賞で近畿の主役となるか。
北日本ながら関西では圧倒的な人気を誇る佐藤慎太郎も阪神タイガースが早々と優勝を決めた事で一段と高まるファンの声援に応えそうだ。
村上博幸の欠場は残念だが向日町競輪存続の危機を迎えていた2010年代、自ら結果を残す事で危機を乗り切った暗黒時代の功労者、稲垣裕之、川村晃司の奮闘にも期待。
毎年、平安賞、春日賞とも近畿勢は強力な先行タイプを揃え盤石の布陣で望むが今節は何故か手薄に感じる。
平安賞、春日賞、参加時は毎回、真っ先に名前が上がる強敵・藤井侑吾だが今節のメンバーなら番組上、味方に出来る。
脚質的にはかましが得意で味方のマーク選手を千切るシーンがよくあるが奈良333バンクなら突っ張り先行も考えられる。向日町競輪を支えたベテラン地元選手が多く参加の今節はどうしても彼の力を借りたいところ。
藤井自身も地元番組に味方として組まれることで、勝ち上がりも有利になるはず。他地区で地元扱いされると粋に感じるのが先行選手、地元地区の関係者としても今回だけは期待したい。
負傷欠場からの復帰4節目になる今節。復帰は同じ333の前橋だったがこの時の状態からは格段に回復した。
前々走西武園記念の二次予選では、今節も参加の佐々木豪相手に逃げ切り、前走川崎準決勝も原田研太郎らを相手に逃げ切り、復帰後の10走は最終Bを全て取っている完璧な内容。
奈良333バンクとはいえ、同期、谷内健太や同型の強敵も犬伏湧也、藤井侑吾、町田太我と揃うが先行勝負で勝ち上がれると益々飛躍が期待できる。
特別昇級初戦で地元記念に間に合わせた勝負強さは大器を期待させる地元のホープ。
特別昇級を決めた前走川崎は引いてかましで勝負していたが、前々走富山では3日間、突っ張り先行で完全優勝と333での対応もバッチリ。
対戦相手やレース内容から推測するとS級での実力は競走得点にして102点ぐらいと評価するがあくまで推測、特別昇級期の今期は競走得点はS級1班に上がれるが負けが続いてもノーカウントで更に思い切りの良い競走が予想される。
125期の同期森田一郎からの刺激もありどんな結果になるか楽しみしかない
4月に落車が続き低迷したがようやく復調してきた。
8月の「オールスター競輪(GI)」の二次予選Aでは太田海也の3番手に切替前を抜いて2着。前々走岐阜記念最終日は、今売り出し中で昇級初戦だった福田稔希の先行を8番手から捲り1着と自力も戻ってきている。
333バンクなので積極的自力タイプに注目してしまうが、自力勝負に行きながら合わされそうになると内に切り込む彼本来のスタイルは333バンクにも合っている。前々好位キープからの自在戦は決勝でも粘ってみたい。