アプリ限定 2025/09/13(土) 08:00 0 1
12日から開幕中のGII・共同通信社杯競輪。自動番組による波乱でおなじみの大会だが、中でも波乱のイメージが大きいとされているのが二次予選だ。今回はその二次予選の配当傾向、また穴党必見の注目選手を取り上げていく。(netkeirin編集部)
昨年の2日目12Rでは脇本雄太、清水裕友、深谷知広、眞杉匠のSS4人に加えて吉田拓矢、北井佑季、寺崎浩平が揃う死のカードが組まれるなど、自動番組によってとんでもないメンバーが揃う番組もしばしば見受けられる共同通信社杯の二次予選。
今回はその共同通信社杯で二次予選AとBで配当の傾向は違うのか? 車券戦術を変えるべきなのかを検証していく。
まずは共同通信社杯の直近5大会二次予選A・Bそれぞれの2車複、3連単の平均配当を比較していこう。
- | 2車複平均 | 3連単平均 |
---|---|---|
二次予選A | 1,678円 | 3万4,777円 |
二次予選B | 1,591円 | 2万2,649円 |
2車複はそこまでの大差はないが、3連単では1万円以上もAの方が配当が高い結果となった。
Aの方がトップ選手も揃って激しいスピード勝負になりやすい分、波乱は生まれやすいのかもしれない。そこで生まれるのが、Aの中でも競輪界のトップオブトップであるS班の人数によっても波乱度は変わってくるのではないか? という疑問。ここからはその仮説を検証していきたい。
S班出走数 | 2車複平均 | 3連単平均 |
---|---|---|
0人 | 350円 | 2,540円 |
1人 | 2,815円 | 1万7,955円 |
2人 | 2,348円 | 6万3,008円 |
3人 | 638円 | 3万9,708円 |
4人 | 1,591円 | 1万8,215円 |
サンプル数が少ないため参考程度にとどめてほしいところだが、最も平均が高かったのはS班2人という結果だった。
平均を引き上げる要因となったレースが昨年2日目の11Rだ。最終バックで逃げる太田海也と捲る古性優作が激しくもがき合い、古性が何とか出切ったところを太田の番手から切り替えた大川龍二が直線捉える波乱の展開となり配当はなんと9万7千円という結果となった。
このレースによってS班2人の配当が跳ね上がりイレギュラーな結果となったが、機動型選手・トップ選手が多いほど荒れやすい傾向はやや感じるところ。
ここからは本日の二次予選で穴配当を演出する可能性がありそうな選手を紹介する。
昨年の二次予選Aで郡司浩平、山口拳矢を撃破し5万車券を提供した佐々木。共同通信社杯以外でも今年のサマナイでも旋風を巻き起こし優出を果たしたように、点数的に格上の選手が相手でも互角に渡り合えるだけの実力を身に着けている。
初日は脇本雄太、山口拳矢という強敵2人が相手という不運な番組に入れられてしまい6着に敗れたが、二次予選にはギリギリで滑り込んだ。このツキを生かして2日目こそは大爆発してくれることに期待したい。
鈴木は今回がGII初出場。前走のオールスターではGI初出場にもかかわらず準決勝まで勝ち進み、5走中4度確定板入りを果たす大活躍で一躍トップ選手の仲間入りを果たした。特に準々決勝では最終2センターで古性優作の内を強襲し2着に食い込んで3連単18万の特大穴車券を演出した。
今開催の初日は4着に敗れはしたが、九州4車を外並走から分断しにかかる度胸満点のレース内容でGII初出場という雰囲気をいい意味で全く感じさせない。
二次予選は同じく推奨に挙げた佐々木悠葵とのコンビで臨む。番手の時は大仕事で前の選手を援護する鈴木らしい走りを今日も見せてほしいところ。