2025/09/12(金) 10:00 0 2
福井競輪場で12日に初日を迎えた「共同通信社杯競輪(GII)」。勝ち続ける競輪眼を持つ男「Mr.Tの競輪眼」が独自の視点をもとに今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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2025年9月12日から福井競輪場で開催される「第41回共同通信社杯競輪(GII)」。S級S班では眞杉匠と松浦悠士が欠場となったが、7名のS班をはじめ、将来が楽しみな若手や、安定感のある実力者が揃い、見応えのあるシリーズとなりそうだ。
本大会は以下の3つの視点から注目したい。
共同通信社杯最大の特徴が「自動番組方式」。初日一次予選と2日目二次予選は、自動的に番組が編成されるため、別地区選手同士であっても連携するケースがあり、普段見られないライン構成が生まれることが多い。
この方式により、強豪同士がいきなり初日で激突することもあり、実力者が序盤で姿を消すケースも珍しくない。番組によってレースが大きく左右される大会だけに、良い番組を引き当てる“運”も重要な要素となる。
普段は連携しない者同士がラインを組むからこそ生まれる“ドラマ”ーー。それがこの大会の醍醐味でもある。
この大会は例年、若手選手の出場が多く、次世代を担う機動型にとってはアピールの絶好機。過去には、ここで結果を残したことをきっかけに一気にブレイクした選手も少なくない。
今回も20代の自力型を中心に、新鋭たちが多数参戦。格上に真っ向勝負を挑み、ビッグネームを打ち負かすような“世代交代”の瞬間が生まれるかもしれない。GIやビッグレース常連入りを狙う若手にとっては、まさに勝負の舞台となる。
年末のKEIRINグランプリ出場権をかけた賞金ランキング争いも、熾烈さを増している。共同通信社杯の優勝賞金は2,900万円。一発のインパクトが大きく、ここでの結果がグランプリ出場を左右する選手も少なくない。
特にボーダーライン上にいる選手や、直近のGIで結果を残せなかった選手にとっては、「絶対に賞金を加算したい」重要な一戦。
グランプリを目指す者たちの“執念”がぶつかり合う、見逃せないシリーズとなりそうだ。
平原康多の引退後、埼玉の次代を担う存在として注目されている。ラインを大切にする平原のスタイルを受け継ぎつつ、自身の勝ちにも強くこだわる気持ちの強さが魅力。先行・捲りを問わず自力で戦えるうえ、番手・飛びつきもこなすオールラウンダーとしての資質を持つ。
特に、直近の西武園・地元記念では、眞杉の番手を回れたにも関わらず、あえて地元ラインの先頭を志願し、先行で果敢に風を切った姿が印象的だった。
“自分が埼玉を引っ張る”という覚悟が見えた走りで、今シリーズでもさらなる進化に期待したい。
絶対的な脚力ではトップクラスに一歩譲るものの、勝利への執着心と自在性に関しては群を抜く存在。
初のGI出場となったオールスターでは準決勝進出を果たし、最終日は眞杉の番手から抜け出してGI初勝利を挙げた。
位置取りや飛びつき、番手回りなど、レースに応じた柔軟な動きができるのが強み。最後まで諦めない走りを見せてくれることから、車券的にも「買って納得できる」選手だ。
元銀行員という異色の経歴を持つ積極型。ラインのためにしっかり先行する姿勢が光り、バック本数も多い。上位陣相手では押し切りは難しいが、その後ろを回る選手にとっては絶好の展開となるケースも多く、抜け出しに注意が必要。
また、先行一辺倒ではなく、中団確保をして捲りを決めるなど、展開を読むレース運びもできる選手。近況は調子を上げており、レースの組み合わせ次第では上位進出も十分。穴としても狙える存在だ。
番組の偶然、若手の台頭、そしてグランプリ出場に懸ける執念。誰もが“狙い”を持って臨むGIIーー。共同通信社杯で躍動するのは、果たして誰か。
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