2025/09/06(土) 17:55 0 4
今のルールで、外から競り勝つのは至難の業。S級の選手とチャレンジの選手ぐらい、脚力差がないと勝てない。単調なレースより良いけど、"内から不意打ちの競り"でも、競りだと思っている選手がいるぐらいだ。古い記者からすると、やはり、ガッツリ競るのが競輪の醍醐味。
今は、脚質を変える段階で、魅せる競りをやらなくても、バックをゼロにすれば、番組マンから「追い込み選手」として、見てもらえる。選手の価値基準でも、そこは重く思われていない。この辺りの技術の無さも、落車を誘発させている要因かもしれない。
今節の久保田泰弘は、2日目、3日目と外から番手に追い上げている。こんなファイターは希少価値だし、もっと認められても良い選手だ。
久保田泰弘は「意図的にやっているけど、自然に体が動いている訳ではない。本当なら、やりたくないですよ(苦笑)。2日目は競り勝てず、3日目は競り勝ったけど、そこからの脚がなかった」。
マーク屋、受難の時代であるが、久保田のガッツと勝負根性があれば、もっと上位で走れる選手になれると個人的に思っている。(町田洋一)