前場所の弥彦から中4日とタイトな日程ながらも、初日6Rは軽快に力強く踏み切った。「自分の中ではしっかり踏めた。体感は12秒フラットくらい」と話していた通り、タイムはズバリ12秒00。いつもと変わらず充実している。

　好調の要因のひとつにモーニング開催との肌合いの良さがある。

「私はモーニングが大好きなんです。ぜんぶ、モーニングを走りたいぐらい。何しろ時間がうまく使える。早めに走って午前中にはレースが終わるんですよ(笑)。それに、朝起きてすぐにレースだから余計なことを考えることなく勝負に挑めるのもいい。その方が集中できますからね。あとは自転車の整備をしたり、みんなとおしゃべりをしたりと好きに過ごせる。いいですよね、モーニング」とモーニング愛を力説した。

　もうひとつは別府競輪場への関心だ。意外にも別府は初参戦とのことで、吉川は周りの選手から聞いていたある噂が噂どおりだったことを知り、さらにテンションが上がった。

「宿舎の食事が日本一と聞いていたんです。前検日にその通りと思いました。他の競輪場でもおいしいものを出して頂いていますけど、別府はすごくおいしい。頑張れますよね」と心を穏やかにノビノビと過ごしている。

　心・技・体が伴い心底リラックスして挑めている今節はこれまで以上の力を発揮できそうで2日目以降も楽しみだ。(netkeirin特派員)