展開はほぼ2分戦とあって前受けした時点で腹は決まっていた。
「全部突っ張るのは作戦通り。来たら踏もうと思っていたし。自分は戦い方として下げたら負ける。だから突っ張るしかなかったです。自分のペースで上げていけたしバックからも楽。前回の富山に比べて断然に仕上がっていると思う」と強気なコメントが頼もしい。

　渡邉晴智(73期)を父に持つだけに器用で読みも確かで、泥臭く見えて洗練されている。前回の富山から日程が詰まっているが、体調管理は抜群だという。
「いつも村本(大輔)さんに体を見てもらっているのですが、いつもは開催直前に行くんです。でも今回はレースが終わった直後に村本さんのところへ行った。それが良かったのかもしれません」。

　あとは「(長田)龍拳と(仁藤)秀、同期3人の練習を直前までやってきた。前々検までやることってなかったけど今回は。その辺がいい方向に向いたのかもしれません」。

　普段のルーティーンを崩したことで刺激が入ったのか、今のところは奏功している様子。2日目、準決勝はメインの9Rに登場。再度、柔軟な運びで魅せてくれそうだ。(netkeirin特派員)