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【火の国杯争奪戦】無念の敗退にも気丈に話す中川誠一郎

2021/10/09(土) 21:00 0 11

久留米競輪場で開催されている「火の国杯争奪戦」IN久留米(GIII)。地元記念4度目のVを狙いながら、まさかの準決勝敗退を喫した中川誠一郎の胸中に迫った。

誰よりも悔しいに違いないが、記者陣の質問に真摯に対応した中川誠一郎

 林慶次郎-北津留翼-中川誠一郎で結束した準決勝10R、二車単のオッズは北津留と中川の折り返しに人気が集中した。しかし、あまりにも見え見え過ぎだったか。林が前受けから久米を猛然と突っ張ったが、立て続けに二の矢が飛んできた。根田の大カマシに出切られてしまい、九州作戦はガタガタと音を立てて崩れていってしまった。被ってしまった北津留は外へ持ち出せず、中川は車を下げて外から強襲を狙ったが、あまりにも前とは遠く6着。皮肉にも北津留が3着で決勝に乗ってしまうという、あまりにも悔しい結果に終わってしまった。

 本当はそっとしてあげたいところだが、心を鬼にして心中を吐き出してもらった。ちなみにレースから約2時間が経過していた。さすがにレース直後に声をかける勇気はなかったからだ。

「2人は頑張ってくれたけど…。仕方ない…です…。結果的に…、翼に付いていくべきだったかな。外へ意識が行き過ぎてしまった。判断ミスですね…」。

 なんとなくだが、言葉尻に“…”が付くような、絞り出すように応対してくれた。

「うーん、2年連続で(準決勝で)飛んでしまった。でも嘉永と瓜生の2人が決勝に乗ってくれたから良かった。地元から誰も乗らないでは寂しいですからね。一緒に乗れれば良かったんだけど。悔しいです。最終日、はい、頑張ります」。

 地元エースとして最後は気丈に振る舞った。初日を勝った際には「1年で1番、仕上げてこないといけない大会」と地元記念への思いを語っていた。だからこそ、2年連続の優出失敗は誰よりも悔しいはず。それでも記者陣の質問に真摯に対応した。この姿こそが、中川誠一郎が誰からも愛される理由なのだろう。最終日を勝って、少しでも悔しさを減らしてほしい。(netkeirin特派員)

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