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【火の国杯争奪戦】“とんでもないスピードだった"と脱帽の平原康多

2021/10/07(木) 23:00 0 11

久留米競輪場で開催されている「火の国杯争奪戦」IN久留米(GIII)。7日に行われた初日特選は九州作戦が見事に決まって地元エースの中川誠一郎が白星発進。ここでは別線の機動型を中心に、高速バトルを振り返ってもらった

 脇本雄太佐藤慎太郎のS級S班タッグ、平原康多松浦悠士に、九州が北津留翼-中川誠一郎-中本匠栄。GI決勝並の豪華メンバーが集結して見どころたっぷりだった初日特選は、北津留が地元コンビを背に“発”。番手の中川も一切の迷いなく番手まくりを敢行して中本とワンツーを決めた。「北津留サマサマです」と笑ったのは中川。九州作戦にしてやられた平原康多松浦悠士のコメントを紹介したい。

 平原康多は「ある程度は、あんな展開も想定していた」と、九州勢後位を奪取。それでも地元コンビに続いての3着だった。

「九州で一、二のスピードある選手がロケットをやったんだから」と驚きを隠せない平原康多

「前受けのワッキー(脇本)が突っ張る可能性もあったから、早めに動くしかなかった。それにしても一個も詰められなかった。誠一郎さんが少しでも出るのを躊躇してくれればもう少しチャンスはあったかもしれないけど、躊躇せずに出て行きましたね。九州で一、二のスピードある選手がロケットをやったんだから、それはとんでもないスピードでしたよ」。

 それでも「体のケアをやったり、自転車を見つめ直したりして、上積みはできていると思う」と、自身の状態にはある程度の手応えがあった様子。グランプリ出場へ、一走一走が重要になってくるだけに、状態面の上昇カーブは大きいだろう。

 松浦悠士は7番手から仕掛けたが、平原の横に行けるかどうかの時には、中川が番手発進をしていた。平原後位の諸橋の外で並走するのが精いっぱいで8着に終わった。レース後は二つの誤算を敗因にあげた。

「北津留さんがあそこまで…中川さんがあんなに迷いなく…」想定外の展開を振り返ってくれた松浦悠士

「厳しい展開になった。北津留さんがあそこまで踏むとは思わなかったし、中川さんがあんなに迷いなく出て行くとは思わなかった。踏んだ感じは悪くなったけど。仕方ないですね」。

 見せ場なく敗れたように見えるが、中川が「自分もキツかった。だから、後ろの人はもっと苦しかったと思いますよ」と振り返っていた。“とんでもないスピード”にどうしようもなかったと割り切るしかないだろう。

「自分もキツかった。だから、後ろの人はもっと苦しかったと思いますよ」と中川誠一郎は高速バトルを振り返る

 状態面も含め、いろいろ意味で注目だった脇本雄太は8番手から猛然と追い上げたが4着。「先行していないので、(どうかは)ちょっと分からないですね」と、状態は明くについては明言を避けた。それでも上がりタイムは10秒6。もの凄いレースをしていたことになる。それでも4着。やっぱり九州作戦が規格外だったと言うしかない初日特選だった。(netkeirin特派員)

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